永田町ディープスロート

田原総一朗×郷原信郎【第4回】ネタのない西山建設事件と陸山会事件で小沢一郎を失脚させた検察と司法メディアの癒着

WOWOW連続ドラマW「トクソウ」放送記念対談

2014年05月26日(月)
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[左から] 郷原信郎氏、田原総一朗氏、サンキュータツオ氏

⇒【第1回】はこちらからご覧ください。
⇒【第2回】はこちらからご覧ください。
⇒【第3回】はこちらからご覧ください。

田原: これはまた違う話なんですが、鈴木宗男はやまりん事件で製材会社のやまりんからカネをもらって逮捕されました。あの事件も同じような話でしょう?

郷原: 私はあの事件の頃は長崎地検の次席検事をやっていましたから、東京の特捜部でどういうことがあったかはまったく知りませんが、「かなり無理をしているなぁ」とは感じました。

田原: あの事件がひどいのは、鈴木宗男はやまりんからカネをもらったこと自体は認めているんですね。たしか400万円だったかな? しかし、問題なのはあの時点で贈賄側は時効が成立していたけれども、収賄側は時効になっていなかったということを利用して、検察がやまりんに「おまえら、自白しないといつまでも留めておくぞ、自白すれば釈放してやる」と言って、それでやまりん側が自白して鈴木宗男が逮捕されたということなんです。

郷原: あのムネオ捜査というのは迷走に次ぐ迷走を重ねてますね。

田原: 元々ムネオ捜査というのは、北方領土問題ですよね。ムネオハウスとか。でも、これはまったく関係なかった。

郷原: しかし世の中が、「鈴木宗男という政治家は真っ黒だ」と思い込んでいますから。だから、その真っ黒な政治家をどうして逮捕できないのかということで、また検察にペンキが投げつけられるような事態になりかねなかったから、何とかして、どんな事件でもいいから鈴木宗男氏を逮捕起訴しようとしたということだと思います。私はそのときの内情は知りませんが、そういうことなんだろうな、と思いながら見ていました。

常識では考えられない政治資金規正法での立件

田原: 小沢一郎の事件というのも同じことで、僕は民主党政権が3年数ヵ月で失敗したことにはいろいろと理由はあるけれども、結局小沢一郎に振り回されたということなんだと思うんです。ところが小沢一郎が民主党を振り回した一方で、小沢一郎自身も検察に振り回されていたんですね。だから、検察に振り回された小沢一郎に振り回されて民主党は政権を失ったということで、結局民主党政権を潰したのは検察だと言えなくもないですよね。

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