佐々木紀彦×松浦茂樹×瀬尾傑【第4回】「お金が動かない世界に才能は集まらない! 2020年、メディアはどうなるのか?」「メディアの未来」座談会

2014年05月24日(土)
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〔PHOTO〕gettyimages

現代ビジネスは、どこかに買ってもらいたい

佐々木: ヤフーがどこまでコンテンツを作るかですよね。グーグルもユーチューブで、スタジオを用意しています。アマゾンはドラマを作ってます。やっぱりネット企業ですよねえ。

松浦: ハフィントンポストとかHuluとかあちらの仕組みを利用して、コンテンツの中身はローカライズというやり方がうまいので、それは日本発でもできるはずなんだから、やればいいのに。

佐々木: そうですね。そういう意味で孫さんと三木谷さんがどこまでまだメディアに思い入れがあるのかなというのを聞きたいと思いますね。

松浦: この前、動画のやつを買いましたけどね、三木谷さんは。

佐々木: そうですね。「Viki」、買いましたね。楽天が買収しているメディアは、プラットフォーム型のものばかりですが、今後、コンテンツ創りの領域にまで進出したら面白いですね。

通信キャリアも、どの会社もiPhoneを売るようになって、ハードウェアで差別化できなくなってますので、これから、コンテンツに力を入れていくはずです。とくにソフトバンクが日本と世界でどう動くかは注目ですね。で、2020年はどうなってるんですか。言い出しっぺは?

瀬尾: とりあえず現代ビジネスについていえば、どこかに買ってもらいたい。僕はメディアにはエグジットモデルが必要だと思うんです。講談社でずっと育てるのじゃなくて、まさにワシントンポストじゃないけど、どこかに買ってもらう出口ってあると思うんですよね。だから、そういう形で外の企業と融合するのが一番いい形かなと思っています。

2020年までにそういうことを起こしたい。出版社はいままで本とか、コンテンツを作るのは最大の付加価値で儲ける方法だったけれども、そうじゃなくてメディアを育ててキャピタリズム的な、エグジットでドカッと儲けるモデルをつくる。そうするとどんどんメディアにお金が入ってくるので、そこで活性化すると思うんですよね。

松浦: 結局、ハフィントンポストもそこですからね。AOLに買われてさらに伸びてますし。日本もいまベンチャーでプラットフォーム自体を作っているところはありますけど、メディアそのものはほぼないですからね。

瀬尾: なかなか、いわゆるレガシーメディアではそういう発想がなくて。それがスマートニュースを見ても、スマートニュースは一銭も儲けていないけど、4億円以上を調達している。投資家が将来性を評価しているからですね。

そういう明るい未来の絵を描けるようなモデルをメディア企業が作る必要があると思うんですよね。お金が動かない世界に才能は集まってこないのだから。

佐々木: それはおっしゃるとおりですね。

松浦: だから、いまちっちゃいところでいろいろやってるのが、楽しくてやってるのに近くて、最終的にビジネスのそういうところまでという部分までいくのはなかなかないので。

瀬尾: そうですね。

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