upperline

官僚主義に対処できる方法はほとんどない

【質問】 官僚的な形式主義に陥らないような組織の仕組みを作り上げるには、どうしたらいいでしょうか。(カスバート・テンボ、ジンバブエ・ハラレ)

* * *

――ブランソン: スタートアップ企業は、ヘルスケアから金融まで、あらゆる産業や分野で現状を打破しようとしています。待ち受ける最大の障害が官僚主義です。規則や規制、さらに法令遵守の要求が、これまでとは本当に違うものを生み出そうとする起業家の夢を、いっぺんに打ち砕いてしまうのです。

どんな時でも、官僚主義に対処できる方法はほとんどありません。自分なりの創造的なやり方で、複雑に入り組んだ官僚主義の藪の中を通過したり迂回したりする以外にないのです。しかし、自社の成長に伴い、内部に官僚主義の障害を作りださないように手を打つことはできます。

会社が大きくなるにつれて従業員の責任範囲と自主性は狭まり、階層と複雑な手続きがそれにかわります。放っておくと、これもまた会社の命取りになりかねません。

これらの官僚主義と戦う秘訣は、社員たちの好奇心を持続させ、従業員の仕事のやり方はこれでいいのかといつも問い続けることです。破壊的なイノベーションは、スタートアップ企業の文化の一部であり、新しい経営手法の本質です。それを手放してはいけません。われわれヴァージンは、40年間、この本質を正しく理解してきたことを誇りにしています。

私はこれまでにも、創業者は、事業の将来を考えることに専念するために日々の業務運営をほかの人に譲りわたす必要がある、とたびたび語ってきました。

新会社について独自のビジョンを持っているあなたのような人なら、きっと「われわれはもっとうまくやれるだろうか」や「どうしたら改善できるだろうか」といった根本的な問いにも答えようとするでしょう。自分のアイデアを前へ進めるためには、それらを知る必要があるのです。

規制と闘う「テスラモーターズ」

権限を譲りわたせば、社内で不必要な官僚主義やペーパーワークの防止を、身をもって示すことができます。適任の人材を雇い、彼らを信任することが大事です。細かなことに対する口出しは無用です。面倒な承認手続きもいりません。自由にやらせておくべきです。

その結果、時間の余裕が生まれます。これは経営戦略にもかなっていることなのです。たいていの場合、仕事をうまくこなすために必要な自由を与えられると生き生きしてくるものです。問題を創造的に解決する権限を人々に与えれば、あなたの側では、社外にある官僚主義に取り組む態勢をとれることになります。・・・・・・この続きは現代ビジネスブレイブリーダーシップマガジンvol076(2014年5月20日配信)に収録されています。

リチャード・ブランソン/Sir Richard Charles Nicholas Branson---ヴァージングループ創設者 / 1950年イギリス生まれ。70年にレコード通信販売会社「ヴァージン」、84年「ヴァージン アトランティック航空」を設立。00年英国エリザベス女王から「ナイト」の称号を授与。熱気球での世界初の大西洋・太平洋横断、世界一周気球旅行など冒険家としても知られる。
Copyright(2014) The New York Times. All rights reserved by New York Times Syndication Sales Corp.This material may not be published, broadcast or redistributed in any manner.

 

この記事は、現代ビジネスが発行するメルマガ、『現代ビジネスブレイブ』の「コンプリートマガジン」および「リーダーシップマガジン」でお読みになれます。
 
※このメルマガはお申込み月は無料でお読みになれます。
※『現代ビジネスブレイブ』を初めてご購読される場合の販売期間は配信月を含め2か月間となります。
 
 
 

このエントリーをはてなブックマークに追加 RSS
関連記事


underline
アクセスランキング
1時間
24時間
トレンドウォッチ