ヴァージングループ会長・リチャード・ブランソンに質問---官僚主義に陥らず、悪い規制と闘う方法とは?
『現代ビジネス ブレイブリーダーシップマガジン』---リチャード・ブランソン「世界を変える経営」より

官僚主義に対処できる方法はほとんどない

【質問】 官僚的な形式主義に陥らないような組織の仕組みを作り上げるには、どうしたらいいでしょうか。(カスバート・テンボ、ジンバブエ・ハラレ)

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――ブランソン: スタートアップ企業は、ヘルスケアから金融まで、あらゆる産業や分野で現状を打破しようとしています。待ち受ける最大の障害が官僚主義です。規則や規制、さらに法令遵守の要求が、これまでとは本当に違うものを生み出そうとする起業家の夢を、いっぺんに打ち砕いてしまうのです。

どんな時でも、官僚主義に対処できる方法はほとんどありません。自分なりの創造的なやり方で、複雑に入り組んだ官僚主義の藪の中を通過したり迂回したりする以外にないのです。しかし、自社の成長に伴い、内部に官僚主義の障害を作りださないように手を打つことはできます。

会社が大きくなるにつれて従業員の責任範囲と自主性は狭まり、階層と複雑な手続きがそれにかわります。放っておくと、これもまた会社の命取りになりかねません。

これらの官僚主義と戦う秘訣は、社員たちの好奇心を持続させ、従業員の仕事のやり方はこれでいいのかといつも問い続けることです。破壊的なイノベーションは、スタートアップ企業の文化の一部であり、新しい経営手法の本質です。それを手放してはいけません。われわれヴァージンは、40年間、この本質を正しく理解してきたことを誇りにしています。

私はこれまでにも、創業者は、事業の将来を考えることに専念するために日々の業務運営をほかの人に譲りわたす必要がある、とたびたび語ってきました。

新会社について独自のビジョンを持っているあなたのような人なら、きっと「われわれはもっとうまくやれるだろうか」や「どうしたら改善できるだろうか」といった根本的な問いにも答えようとするでしょう。自分のアイデアを前へ進めるためには、それらを知る必要があるのです。

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