雑誌
「アイツを消せ!」スクープ・インタビュー 中国共産党幹部が明かした 習近平「金正恩」追放計画の全貌
〔PHOTO〕gettyimages

習近平が敵対視している隣国の指導者は、安倍首相だけではなかった。何と金正恩の追放計画まで密かに謀っているという。かつての「盟友」はいまや犬猿の仲。中国幹部が明かしたホンネとは—。

もう許さない!

北朝鮮の4度目の核実験の時が迫っている。咸鏡北道豊渓里の地下核実験場では、すでに発火装置を作動させる準備が整っている。

北朝鮮は、'06年10月に初めて核実験を強行して以降、'09年5月、昨年2月と、核実験を行うたびに小型化と高性能化を図ってきた。

また、国連安全保障理事会による経済制裁も、すでに5度も採択され、国際社会による強力な北朝鮮包囲網が敷かれている。

そんな中、北朝鮮の暴君・金正恩第一書記に立ち向かう新たな指導者が現れた。それは何と、1950年の朝鮮戦争以来、北朝鮮と「血盟関係」を結び、最大の同盟国である中国の習近平主席だという。

本誌は、中国共産党で北朝鮮を担当する幹部へのインタビューに成功した。以下、一問一答である。

*

—北朝鮮の4度目の核実験の瞬間が迫っているが、中国はこの動きをどう見ているか。

「昨年、3度目の核実験を強行したばかりだというのに、今年また核実験など、絶対に許さない。昨年5月に、朝鮮人民軍で金正恩最高司令官に次ぐナンバー2だった崔竜海・軍総政治局長が訪中した際、習近平主席は明確に、『二度と核実験は許さない』と告げた。いまも、あらゆる外交手段を駆使して、北朝鮮の核実験を阻止しようと努力を続けているところだ」

—だが、その軍ナンバー2だった崔竜海も、この4月に軍総政治局長を解任されてしまった。

「その通りだ。金正恩という指導者は、狂っているとしか思えない。

軍の幹部というのは、国の安定のための重要ポストなので、どの国でも、よほどの不祥事か健康問題でも起こらない限り、一定期間替えないものだ。中国では、国防部長(国防大臣)の任期は5年だ。

ところが北朝鮮では、金正恩政権が正式に発足した一昨年4月に、新政権の目玉人事として抜擢した、崔賢・人民武力部長(国防大臣)の息子・崔竜海を、わずか2年で更迭してしまった。朝鮮人民軍の『3大ポスト』のうち、総参謀長は、この2年で李英浩、玄永哲、金格植、李永吉と4人も入れ替わった。同じく人民武力部長も、金永春、金正覚、金格植、張正男と、4人目だ。

軍隊でこれほどトップがめまぐるしく替わると、士気がガタ落ちすると同時に、軍幹部たちの恨みを買う。そのためいまの北朝鮮では、いつクーデターが勃発しても不思議でない状況だ。韓国でも、1979年に朴正煕大統領が、側近の金載圭・中央情報部長に射殺された。同様のクーデターが、近未来の北朝鮮で起こる可能性があることを、われわれ周辺諸国は予期しておくべきだ」

—中国は現在、北朝鮮の核実験を阻止するために、どのような措置を取っているのか。

「先代の胡錦濤主席は、北朝鮮に対するアメとムチのうち、アメを多用していたが、いまの習近平主席は、ムチを振るっている。その象徴的な例が、経済援助の一時停止だ。

わが国は伝統的に、毎年50万tにも及ぶ原油を、黒竜江省の大慶油田から北朝鮮に、『友好の印』として送っている。ところが今年に入ってからは、原油供給をストップさせているのだ。これは、習近平主席の『鶴の一声』によって決まった措置だ」

—中国は北朝鮮と「血盟関係」にあり、北朝鮮の貿易の8割を握る最大の「後見人」ではないのか。

「中国と北朝鮮が『血盟関係』にあったのは、胡錦濤-金正日時代までのことだ。

習近平主席の基本方針は、『行動対行動』だ。金正恩に誠実な行動が見られない現在、経済援助などストップしてしまえというのが、習主席の考え方なのだ」

この続きは、プレミアム会員になるとご覧いただけます。
現代ビジネスプレミアム会員になれば、
過去の記事がすべて読み放題!
無料1ヶ月お試しキャンペーン実施中
すでに会員の方はこちら