デジタル・エディターズ・ノート
2014年05月20日(火) 佐藤 慶一

まちの課題とアイデアを紹介する海外メディア「CityLab」に見る、「ソリューション・ジャーナリズム」の潮流

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Atlantic Media(アトランティック・メディア)が運営するメディアの一つ「The Atlantic Cities」がこのほどリニューアルを行った。2011年にライターとプロデューサー、インターンの3名で立ち上げたこのメディアは、世界中のまちの課題やアイデアを紹介し、議論や会話を生みだすメディアとなるべく発信してきた。

今回、「CityLab」という名前に変わり、9名のスタッフで運営。通勤や労働、政治、デザイン、テクノロジーなど、リニューアル前からのカテゴリーを引き継ぎながら、天気や犯罪など新カテゴリーも追加した。そのほかにも新しい取り組みを始めており、興味深いページをつくっているので紹介したい。

課題ごとに記事を探し、解決につなげる

CityLabにある「CityFixer」というページでは、さきほど紹介したカテゴリー以外に、まちの課題ごとに記事を探すことができる。道、政策、貧困、輸送機関、学校、ゴミ、エネルギー、経済成長、高齢化、インフラ、生活、気候変動という12個のカテゴリーが用意されている。

アメリカに関する記事が多いものの、さまざまなイシューをもとに世界中のまちの課題やアイデアを知ることができる。自分たちのまちの課題に他地域の取り組みを参照することで、解決につながるかもしれない。

そもそも自分が暮らすまちの課題を知らない人でも、他地域の課題やアイデアを知ることでインスピレーションを得ることができるだろう。また、このような地域の問題に焦点を当てたメディアやサービスはほかにもある。

イギリスで開発された地域の課題を共有・解決するアプリ「FixMyStreet」が有名だ。まちのゴミや道路の破損、落書き、違法ポスター、街灯の故障、騒音、バリアフリーなどを市民がレポートし、行政が解決していくというもの。

日本では「FixMyStreet Japan」としてサービス運営されており、これまで700件近くのまちの課題が共有されている。

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