国会には質問も質問主意書提出も議員立法もしない“ゼロ議員”が少なからずいる

先日書いた『データでわかった「三ツ星議員」を公開する』(5月5日公開コラム)では、2,000を超える「いいね!」と「RT」など、多くの反応をいただいた。

今回は、その際コメントとして多かった「逆に質問をしない議員は、どうなっているのか」「質問回数など量の評価だけでいいのか」といった点について、書いておく事にする。

国会で質問しないオールゼロ議員にはあの大物議員も

万年野党では、『国会議員三ツ星データブック』で調べた質問回数・議員立法提案数・質問主意書提出数といった国会議員の活動データの集積によって、積極的に活動した議員を「三ツ星議員」として評価している。

一方で、質問回数・議員立法・質問主意書のどの回数がゼロで、大臣・副大臣・政務官など政府の役職や委員会の委員長などにもついていない議員、つまり「オールゼロ議員」とも言える議員がいる。

 
図表1:オールゼロ議員(質問回数・質問主意書・議員立法すべてゼロ)の政党別割合(第183国会)

今回は、とくに昨年2013年の通常国会である第183国会におけるデータを元に、その実態について紹介しておきたい。

このデータで見たところ、「オールゼロ議員」とも言える議員は、衆議院に43人、参議院に15人、計58人いた。衆参それぞれを政党別にその割合を見ると、衆議員では、自民が83.7%とそのほとんどを占め、民主4.7%、公明2.3%、生活2.3%、無所属7.0%となっている。参議院については、そこまで極端ではないが、自民60.0%、民主6.7、維新6.7、公明6.7、無所属20.0となっている。

これを見ても圧倒的に自民が多い事が分かるが、この一つには、議員が多過ぎるため政党ごとに質問時間等を配分しても、圧倒的に増えた1期生をはじめ、その一人ひとりにまで、質問機会を配分仕切れない環境がある事なども分かる。

期数や年齢による分析については、また別に書こうと思うが、一方で、与党に限らず野党においても、元総理や元代表など「大物」と言われる様な議員も多い。

国会での活動は、必ずしもこうしたデータで表せる様なものばかりではない。とくに与党においては、その政策形成のプロセスは、国会に出る前の党内での議論の中で決まってしまう実態もあり、こうした実態を考慮すれば、党内での議論における活動についても評価に加えるべきではないかとの声をもらう事もある。

しかし、そうは言っても、国会は国会である。仮に、党内での活動や、こうしたデータにおける活動の評価以外の活動を積極的に行っている議員がいたとしても、その議員が、だからといって国会の中で、こうした活動をしなくてもいいという事にはならないのではないだろうか。

『国会議員三ツ星データブック』の中では、こうした議員も含め、全議員の活動データを公表している。ここではあえて名前は出さないが、こうした議員を見つけるのも『国会議員三ツ星データブック』の使い方かもしれない。

現在行われている第186国会についても、会期が終了次第、そのデータを集積し、議会ごとに『国会議員三ツ星データブック』として発行していく。

テレビの露出度や見た目の格好良さ、歯切れのいい物言い、選挙の時の魅力的なささやきだけを基準にするのではなく、こうした過去の客観的な国会議員の活動データをもまた、きちんと検証し、選挙の際などの判断に加えてもらえればと思っている。

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