ぬるま湯体質で「東京世界一」の夢は叶わない! 都庁改革の第一歩「補佐官制度」について
〔PHOTO〕gettyimages

都庁職員が仕事をする体制になっていない

2月12日に初登庁してから3ヵ月が経った。この間、予算を成立させたり、ソチ五輪を視察したり、北京を訪問したりと、休む暇なく仕事をしてきた。議会の協力も得て、緊急事態を何とか乗り切ることができた。これからは、非常時対応から通常時の体制に切り変えなければならない。

この3ヵ月は、既存の体制の中で、とにかく時間内に懸案の課題を解決せねばならなかった。しかし、その間、私から見れば、非常識・非合理なことに次々と逢着して、呆れるばかりであった。

その最大の問題は、都庁の職員が仕事をする体制になっていないということである。私を待っていたのは、都庁に出勤するのが週に1回というような知事を前提にした体制である。極論すれば、知事のペースに合わせて、自分たちものんびりと職務をこなせばよいという気分である。霞が関の国家公務員に比べて、何と優雅な身分なのであろうか。

「知事はいなくてもよい。知事は誰でもよい」というのが、私の前、三代の知事の間に育まれた考え方である。よく言えば、誰が知事であろうと、必要最小限の仕事はこなせるくらいに、都の職員は優秀である。しかし、政治的リーダーシップなき行政機構が、大改革をダイナミックに成し遂げることは不可能である。

20年間にわたるぬるま湯状況に慣れた職員に対して、根本的な意識改革を迫らねばならない。共産社会の公務員から自由競争社会の公務員に変貌を遂げてもらわなければ困る。要は、もっと働け、もっとスピードアップしろ、ということである。私の仕事のスピードについてくることが出来ないようでは、失格である。

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