[自転車競技]
白戸太朗「ニューヒーロー誕生を求む!」

~第17回Tour of Japan~
昨年のTOJ東京ステージを制した西谷泰治選手

 日本国内において、5月は「自転車月間」となっている。これ自体はあまり浸透していないのだが、実際この季節は自転車に乗るのがとても気持ちよく感じられ、便利さや快適さを実感するには最適だ。ぜひ、多くの方に自転車に乗って頂きたい。そんなこともあり、5月はサイクルロードレースも数多く開催されている。ヨーロッパはもちろんだが、国内でも大きなレースがいくつもあり、選手や関係者は大忙しだ。

 その中で最大規模なのが、「Tour of Japan」、通称「TOJ」である。そもそもこの「Tour of 」の名称は、一周レースなど土地を巡るもの、複数日に渡って続くレースなどにつけられるのが通例。有名な「Tour de France」も英語にすると「Tour of France」で、フランス一周レースとして3週間に渡って開催される。その他、世界3大レースであるイタリア一周レースの「Giro de Italia」、スペイン一周レースの「Vuelta a Espania」は、英語にするとそれぞれ「Tour of Italy」、「Tour of Spain」となっている。だから「TOJ」も、本来は日本一周ということになるが、さすがにまだそこまでの規模では開催できず、大阪から始まり、、東京でフィナーレを迎える8日間という設定。それでも開催規模、日数は国内では最大である。

 競技レベルも世界のトッププロチームから日本の有力チームまでが出場し、今年も国内外16チームの選手たちによって争われる。しかし、海外勢が強すぎてなかなか国内選手が活躍しにくい状況なのは否定できない。過去16回を振り返ってみても、日本人が勝ったのは、各ステージではあるものの、個人総合優勝は10年前の第8回大会で福島晋一が成し遂げたのみ。世界との差を如実に示している。確かに、別府史之、新城幸也と世界で活躍できるロードレースの日本人選手は生まれてきた。しかし、その後に続く選手が出てきていないのが気になるところ。近年世界では、U23(23歳以下のカテゴリー)で有望な選手が沢山出現してきているだけに、国内選手の奮起を期待したいところだ。