NGOユイマール代表 照屋朋子【第2回】「マンホールチルドレンを知っていますか?」出会いから半年後、再会を夢見て
アルタン君が暮らす管理人室にて。手に持っているのは私への石鹸のプレゼント
照屋朋子(てるや・ともこ)
沖縄県出身。早稲田大学法学部、上智大学法科大学院卒業。法務博士。高校からボランティア活動を開始し、大学時代に単身モンゴルへ。2007年にNGOを設立し、孤児院と連携して子ども達の自立支援を行う。開発コンサルティング会社にて、JICA中国企業法・経済法整備支援プロジェクトを担当し、NGO設立6年間は、プロボノとして活動を続けた後、2012年よりNGO専従となる。2011 年、世界経済フォーラム(ダボス会議)が選出する若手リーダーGlobal Shapres 30 人に選出。

⇒【第1回】はこちらからご覧ください。

アルタン君と連絡が取れずに過ぎた3年

オトさんの携帯が盗まれて番号が変わって以来数ヵ月、アルタン君と連絡が取れずにいました。寒空の下、アルタン君はどうしているだろうか?

アルタン君との出会いから半年が経った2006年2月、その思いを募らせた私はまたモンゴルへ行きました。そして、吹雪の中、友人のオトさんとアルタン君が住んでいたマンホールを訪れたのです。が、そこには別の少女たちが住んでおり、アルタン君のことは知らないと言います。いくつか周辺のマンホールでも聞き込みをしましたが、行方は分からないままでした。

マンホールチルドレンがマンホールで暮らすのは寒い時期のみです。暖かい時期は、公園や路上で生活しているため、探すのは困難です。私とオトさんは、冬の時期をねらって、翌年も、翌々年もアルタン君が行きそうな青空市場、ゴミ捨て場、児童保護警察などを探しました。

とあるマンホールで、アルタン君たちと2ヵ月前まで一緒に行動していたという少年と出会いましたが、結局行方は分からず、弟のブフ君が時々やってくるというデイケアー施設も見つけましたが、会うことはできませんでした。アルタン君は刑務所に入ったという情報も耳にしましたが、真偽は定かではありません。そして、気付けば3年の月日が経っていたのです。

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