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ついに「アリババ」株式公開でIT銘柄株価に大変動の可能性
アリババグループ総帥のジャック・マー氏

5月6日、中国の電子商取引の巨人であるアリババ集団が、米国の証券取引委員会に新規株式公開の申請書を提出した。実際の株式公開は今年夏以降と見られるものの、時価総額2000億ドル(約20兆2千億円)を超えるとの予想もある。

これだけの巨大企業、しかも高成長性が見込める新規公開を考えると、フェースブックやグーグルなどの企業でさえ小粒に見える。投資家がアリババの新規公開株の購入するためには、既存のIT銘柄を売却して手元資金を用意する必要もあるかもしれない。

そうした要因を考えると、米国の新興株市場であるNASDAQの最近の不安定な展開はそれなりに理解できる気がする。また、アリババとヤフーやソフトバンクとの資本関係を考えると、IT関連分野の株価に大きな影響を与える可能性が高い。

巨大企業=アリババの実体

1999年にジャック・マー氏によって設立されたアリババは、当初、企業間の電子商取引(B2B)をオンラインで仲介する小規模な企業だった。その後、同社が運営するアリババ・ドット・コムは、中国経済の高成長を背景に短期間の間に急成長を遂げる。

2003年に個人向けのショッピング・サイトであるタオバオをオープン、2007年にはB2CオンラインショップであるTモールを創設した。また、資金決済業務を行う子会社であるアリペイや、情報処理のアリババ・クラウドコンピューティングを保有している。

現在、同社の取り扱い額は、2013年の中国市場の80%を占めるに至っており、文字通り同社は中国電子商取引市場の支配者と言っても過言ではないだろう。まさにIT企業のサクセスストーリーだ。多くの投資家は、同社に十分に魅力を感じることだろう。

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