毎日フォーラム~毎日新聞社

大手コンビニが続々と出店
街ナカが飽和状態 新たな商圏で競争激化[駅ナカ]

2014年05月24日(土) 毎日フォーラム
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駅のホームや改札口近くで大手コンビニエンスストアの出店が目立っている。セブン―イレブンはJR西日本グループと提携し6月に京都駅などで「駅ナカ」コンビニをオープンさせるのをはじめ今後5年間で約500店を展開する予定。ファミリーマートは公営地下鉄を含め計13社に出店している。街ナカの店舗は飽和状態に近いといわれるコンビニ業界にとって、多くの人が利用する駅ナカは残された数少ない商圏で、出店競争は激化の一途のようだ。

日本フランチャイズチェーン協会の調べでは、昨年末のコンビニ店舗数は4万9323店で、対前年比2418店、5・2%増だった。年間売上高は9兆3860億円と前年比4%増だったが、これは出店攻勢が寄与したもので、既存店ベースでは8兆5213億円で前年比1・1%減になり、生き残りをかけた戦略が展開されている。

セブン―イレブンと3月末に業務提携したJR西日本の駅ナカには、子会社が運営する売店「キヨスク」約330店とコンビニ「ハート・イン」約180店、みやげ物店など複合施設約50店ある。約500店に統廃合をしたうえで、5年以内に「セブン―イレブン キヨスク」と「セブン―イレブン ハート・イン」の店舗名に切り替え、すべてセブン―イレブンの商品にすることになった。

JR西日本は、非鉄道事業の拡大と新たな事業創造を促進して地域の活性化に貢献する「地域共生企業」となることを目指しているといい、今回の提携で両店の売上高を現在の年間445億円から640億円に引き上げたいという。また、「近くて便利」な店として地域との信頼関係を築き生活サービスの拠点となるよう事業を進めているセブン―イレブンは、比較的弱い関西以西の地盤強化をはかりたいという狙いもあり、コンビニ事業のノウハウをJRのインフラと組み合わせて展開することで双方一致した。当面は6月上旬にエリアの象徴となる京都駅でキヨスクとハート・イン、岡山、下関、博多駅の各駅でハート・インのセブン―イレブンを開店させる予定だという。

JR北海道や京浜急行、新京成でもセブン―イレブンが展開している。JR北海道では10年10月に子会社の北海道キヨスクとセブン―イレブンとの提携。南小樽、釧路、帯広などJR8駅や札幌市営地下鉄大通駅、真駒内駅など計14店が「コンビニキヨスク」からセブン―イレブンになった。セブン―イレブンに切り替わったことで売り上げは20~30%アップしたという。京浜急行では09年9月に駅構内の売店を転換する契約が締結され現在31店で、新京成では7店の駅ナカのセブン―イレブンがある。

駅ナカでセブン―イレブンを上回るのはファミリーマートだ。JR九州をはじめ西武、東武、京成、近鉄、大阪市営地下鉄、神戸市営地下鉄など13社の鉄道に402店(2月末現在)を出店している。

現在134店の駅ナカのファミリーマートがあるJR九州では、1987年2月に福岡県筑紫野市の二日市駅に「生活列車」という同社独自ブランドのコンビニが開店した。99年6月には博多駅にフランチャイズ契約を結んだam/pmの1号店がオープン、ファミリーマートとam/pmの合併後の10年6月からは「生活列車」、am/pmともファミリーマートが運営するようになった。

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