学校・教育
ハーバードはなぜ「ジーニアス(可能性)」を問うのか---型にはまらない新しい世界エリートの働き方とは

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以前、このコラムに処女作(『私が白熱教室で学んだこと』阪急コミニュケーションズ)を出版されたときに登場していただいた石角友愛さんが、3冊目の著書を出版されたということで、インタビューを行った。3冊目は、『可能性(ジーニアス)を見つけよう〜世界のエリートから学ぶ自分の枠を突破する勇気〜』(講談社)という本で、ご自身が大学時代に学ばれた心理学の様々な研究を紹介し、サイエンスの世界の学術的見地溢れる実用書となっている。今回はその内容を簡単に紹介したい。

『可能性を見つけよう 世界のエリートから学ぶ自分の枠を突破する勇気』
著者=石角友愛
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田村: 出版おめでとうございます。早速読みました。非常に面白かったです。まずは、3冊目を書いた経緯について教えてください。

石角: ありがとうございます。2冊目は『ハーバードとグーグルが教えてくれた人生を変える35のルール』(ソフトバンククリエイティブ)という本だったのですが、これまでとは違う内容の本が書きたいと思っていました。

自分の専攻でもあり趣味でもある心理学という学問は、ビジネスや自己成長、はたまた幸せな人生を送るために、非常に役立つ見識で溢れているのです。それを、ハーバードビジネススクールやグーグル本社、シリコンバレー起業などを経た私が感じている「グローバルエリートの働き方」という切り口で紹介することで、日本のビジネスパーソンや志の高い方々に役立つ内容になるのではと考えました。

シリコンバレーの企業も使う、自己分析テスト

田村: 確かに石角流自己分析テストなども入っていて、面白いですね。僕も早速テストをやってみましたが、結構当たっているなと感じました。

石原: あれはアメリカでは主流の自己分析テスト「マイヤーズ&ブリッグステスト」を私が簡易化したもので、たった4つの質問に答えるだけで自分の性格の特徴とそれゆえのキャリアの方向性がおおまかに掴めるという、非常に面白いものです。自己分析テストはシリコンバレーの企業でも当たり前のように使われていて、友達との会話で「私はESTJで夫はその真逆のINFPなの。よくこれで共感し合えるわよね(笑)」というような台詞も出てくるほど浸透しています。

田村: 僕が注目したのは、パーソナリティタイプに優劣はなく、それぞれのタイプに合ったキャリアパスがある、というところです。

石角: そうですね。それぞれの人間が本質的に持つ強みを「ジーニアス」と本書では呼んでいますが(古来ジーニアスとはそのような意味を持つ言葉だったのです)、それを明瞭化することで、エリートの型に自分をはめ込もうと闇雲に英会話を習ったり、資格を取ったりしないでよいのではないかと考えました。

私が見てきたグローバル社会で働く人々は、自分の強みを非常に冷静に理解しています。そして、それは多種多様なんです。グーグルの根幹である検索機能に携わる仕事を本社でされている日本人エンジニアの方とも仲良くさせていただいていて、彼は間違いなくエリートなんですが、皆さんが想像されているエリート像に当てはまらないと思います。

英会話や資格取得は勿論大切な一歩になることに間違いはないのですが、自分を理解しないまま闇雲にこのような努力に時間とお金をかけるのは、逆に自分が目指しているところへ到達するうえで遠回りになってしまう気がするのです。

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