国際・外交 ドイツ 中国
蜜月が続く独中関係と、目を覆いたくなる日独関係の実態

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ドイツにとって、アジアで一番重要な国

3月28日、習近平がドイツを訪問した。ドイツと中国は、ここ5~6年、蜜月が続いている。2011年には、二国間政府サミットの協定も結ばれている。二国間政府サミットというのは、両国の懸案を二国間で集中的に審議するためのもので、首脳や閣僚が少なくとも年に一度差し向かいで会談するばかりでなく、企業の大物が一緒に移動しては、随時、大型商談も締結する。

要するに、中国とドイツの間では、政治、経済、文化すべてにおいて、交流がたいへん密である。一番密なのは、もちろん商売。人権問題についてはすでに2008年より、申し訳程度にしか言及されない。

今回の訪問の際も、メルケル・習両首脳が見守る中、18件の大型商談の契約書に次々とサインが取り交わされた。ドイツの車メーカーの、中国でのフィーバーぶりは今も凄い。

2012年の中国におけるドイツ車の販売台数は1320万台で、4年間で2倍になった。2000年から見ると、12年間で20倍の伸びだ。そのうえ、エアバスも、50機、100機とまとめ買いしてくれる。ドイツにとっては、大変有難い国だ。

ドイツ製品の中国への輸出総額は、フランスとイギリスとイタリアとスペインを全部合わせた額よりもまだ多い。しかし、中国がドイツへ輸出している額は、それよりさらに多い。中国はことあるごとに、ドイツがいかに中国にとって大切な国であるかを繰り返し強調。

それに対してメルケル首相も、やはりことあるごとに、「中国はドイツにとって、アジアで一番重要な国である」と返礼している。当然のことながら、ドイツの投資家の間での中国ブームは去るどころか、ますます過熱するばかりで、いまだに、乗り遅れては大変という高揚したムードだ。