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BCそこが知りたい!徹底研究
クルマを知ってるアナタだけの(得)メニュー
クルマの世界裏メニュー

イラスト/まつもとしょうく

常連さんだけにソッと耳打ちされる特別なメニュー……、いわゆる『裏メニュー』クルマの世界にもそんなものがあるのか!?BCが徹底取材で探してみました!

「牛丼並! アタマ大盛りね」

うーんアナタ、ツウですね~! 牛丼チェーンの一部店舗では本来のメニューにはない〝ご飯は並盛り、牛のみ大盛りサイズ〟というオーダーが可能だった。ま、いわゆる《裏メニュー》ってヤツなんですが、これが好評だというのでレギュラーメニューに昇格したという。

牛丼にはかぎらないけど、本来のメニューやレシピ名はないスペシャルサービスを常連さんにだけ〝そおっと〟耳打ちして出してくれると、ちょっと特別扱いされたようで嬉しいもの。

そんな《裏メニュー》、クルマの世界にもあるのではなかろうか!? というわけで、ベストカーの総力を挙げて徹底的に調べ上げました!

ワタシが実際に体験したクルマに関する『裏メニュー』的、こんな話・あんな話10選

裏MENU(1)
スバルトラヴィックでオプション設定のないクルーズコントロールを特別に付けてもらった

トラヴィックは2001年8月に登場した、スバルが当時GMと資本提携を結んでいたことにより誕生した3列シート7人乗りのミニバンである。ちなみに、スバルとしては初のミニバンということになるのだが、GMグループの一員であるオペルザフィーラのOEMで、タイ工場で生産されて日本へ輸入されていた。

さて、トラヴィックの購入を考えていた飯田さん(仮名)。試乗もしクルマ自体の乗り味も気に入り、契約書に判子を押す気も満々だったのが、グレードを選ぶ段階でちょっとした問題が起きてしまった。

飯田さんが欲しいグレードは一番人気だったエアロパーツつきのSパッケージだったのだけど、Sパッケージにはクルーズコントロール(以下クルコン)の設定がなかった。クルコンは高速道路を使った長距離ドライブの多い飯田さんにとってはぜひとも欲しい装備だった。しかし、飯田さんは最上級グレードのSLパッケージにはクルコンが標準装備だったことに目を付け、「SLパッケージに付いているクルコンって、どうにかSパッケージにはつきませんか? つくならすぐに判子を押すのだけど」とダメモトで交渉。

すると営業マンはなんと「契約してもらえるならサービスでつけましょう」。

数日後、本来設定のないクルコンつきのSパッケージが、営業マンの言葉どおり飯田さんに届けられたのだった。

オペルザフィーラのOEMでスバルが2001年8 月より販売したトラヴィック。当時としては珍しく電子制御スロットルを採用していた

この芸当ができたのは、トラヴィックが今では当たり前になった電子制御スロットルだったおかげ。電子制御スロットルはアクセルペダルと出力調整をするスロットルバルブが電気信号で繋がっているため、極端に言えば「アクセルペダルは全開でもスロットルバルブは全閉」といったこともできるので、クルマにクルコン用のソフトウェアが入っていれば、クルコンのスイッチをつければ作動することもよくあるのだ(トラヴィックの場合はワイパースイッチに内蔵)。それにしても、よくぞこんな対応をしてくれたものである。

購入を考えているグレードにクルコンがなくても、同車種の同じパワートレーンのグレードにクルコンつきが設定されているなら、やってみる価値のあるチャレンジだ。

なお、クルコンの後づけは、アフターパーツのスロットルコントローラーの装着で可能となるケースも多いのでご参考までに。

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