「居心地のよい」1ドル=100円台前半から今後円安へ!?

為替市場でドル・円相場がこう着感を増している。昨年11月以降、一時期、ドルが対円で105円台を突破して上昇する気配を示したものの、その後は、1ドル=100円台前半中心の展開になっている。

その間、ウクライナ情勢の緊迫化などによって、安全通貨と見られている円やスイスフランが買い込まれる局面はあったものの、情勢緊迫化の後退によって、再びドルが強含むという一進一退を3ヵ月以上繰り返している。

その背景には、ヘッジファンドなど短期筋のポジション調整の動きがある。昨年末以降、彼らの多くはドル全面高のシナリオを得がしていたのだが、米国経済回復の足取りが予想以上に緩やかであるため、そうしたシナリオの修正を迫られているようだ。

予想以上に緩やかな米国経済の回復

米国経済については、昨年内にリーマンショック以降のバランスシート調整がほぼ終了し、今年の年初からは回復のペースが徐々に加速するとみられてきた。ところが、昨年末以降の大寒波の影響もあり、そのペースはなかなか加速する兆候が見られない。

特に、アマゾンなどIT関連の主力企業の業績は、市場が期待したほどの伸び率を示すことできない。アップルのように足元の業績は予想を上回ったものの、消費者が期待する新製品を生み出すことができない。

そうした状況によってヘッジファンドなど大手機関投資家は、今後の世界経済のシナリオを修正せざるを得なくなっている。その為、今まで積みあげた円売り・ドル買いや、米国株式買いの持ち高を整理することを余儀なくされた。

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