永田町ディープスロート

田原総一朗×郷原信郎【第1回】「特捜部は正義の味方」の原点となった「造船疑獄事件の指揮権発動」は検察側の策略だった!

WOWOW連続ドラマW「トクソウ」放送記念対談

2014年05月05日(月)
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[左から] 郷原信郎氏、田原総一朗氏、サンキュータツオ氏

サンキュータツオ(以下、サンキュー): 本日は5月からスタートするWOWOW連続ドラマW「トクソウ」の放送を記念いたしまして、テーマとなる地検特捜部の裏側を徹底討論していきます。ゲストは、ジャーナリストの田原総一朗さん、そして、連続ドラマW「トクソウ」の原作『司法記者』を由良秀之の名義でお書きになった元東京地検特捜部の検事であり、現在は弁護士、作家としてもご活躍中の郷原信郎さんです。

専門家のお二人に、そもそも検察とはどんな組織なのかとか、そのなかでも日本最強の捜査機関といわれている特捜部ってどんな組織なのかというところから、お伺いしていきたいと思います。

これまでの検察ドラマにはリアリティがない

サンキュー: まずは田原さん、ドラマの題材として検察や特捜を採り上げるということについてはどう思われますか?

田原総一朗(以下、田原): いわゆる捜査物というのは多いですが、大体普通は警察ですよね。検察もあるけど、特捜部というのは珍しいんじゃないかな?

サンキュー: たしかに珍しいですね。郷原さん、その辺はどうですか。検察物というのもいろいろドラマがあると思うんですが。

郷原信郎(以下、郷原): 過去にNHKで特捜部が出てくるドラマをやっていた記憶がありますね。随分昔のことですが、他にはあまりないですね。

サンキュー: 実際、検察を扱ったドラマなんかをご覧になって、どう思われていましたか?

郷原: 私に言わせると、ほとんどリアリティがないですね。結局警察モノと検察モノとの区別がついていないんです。ですから、検事がどんどん現場に出て行って、刑事と同じようなことをやっているような、現実とは違うイメージの検察ドラマが大部分ですね。実際の検察の仕事って、基本的には取調室じゃないですか。でも、それだけだとドラマにならないですよね。それ以外の部分というのは、なかなか描けないんですね。

田原: ドラマで描いている検察は、言ってみれば刑事みたいなものなんだね。誤解しているわけですね。

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