TreeIslandsSingaporePte.Ltd.代表取締役社長・木島洋嗣「市場が変われば、本社の所在地も変わるべき」
『海外で働こう~世界へ飛び出した日本のビジネスパーソン』より抜粋
ツリーアイランズHPより

静養先のシンガポールが仕事場に

シンガポールにツリーアイランズという会社を設立したのは2009年のことです。私は大学卒業後、アメリカのシンクタンクに勤務し、その後リクルートに転職しました。そして2004年に独立してコンサルティング会社を設立し、主に日本国内で人事コンサルティングや地域活性化の仕事に携わっていました。

シンガポールに拠点を移したのは、ちょうどアジアが伸びつつある時期だったので、日本国内で仕事をしているよりも実際に自分もアジアに出てやったほうがいいだろうと判断したからです。

というのは表向きの理由で、実をいえば、体調がすぐれない時期が続いていた2008年頃、シンガポールで仕事をしながら、半分は静養も兼ねて、しばらく滞在する機会があったのです。プールに入ってのんびりしたり、美味しいものを食べているうちに、体調はみるみると回復。気候もいいし、ほかの東南アジアの国と違って英語も通じるからコミュニケーションにも苦労しない。「ああ、こういうところで暮らせたらいいなぁ」と思い、引っ越しました。シンガポールが東南アジアの中でも人・モノ・カネが集まる拠点となっているということは、こちらに来てから知ったことです。

シンガポールでは当然ゼロから顧客を開拓しなくてはなりません。一生懸命電話かけをしました。ちょうど2009年頃はリーマンショックの影響で、日系企業の社長クラスは時間を持て余し気味で、アポイントも取りやすかったのです。景気はどん底でしたから直接仕事には結びつきませんでしたが、現地での人間関係を構築するのには絶好の時期でした。

海外で成功をおさめたビジネスパーソンの「リアル体験談」が記されたサイト『ABROADERS(アブローダーズ)』よりスピンアウトし、実際に『ABROADERS』として世界へ飛び出し活躍をしているDEFTA PARTNERSグループ原丈人氏、CROOZ小渕宏二氏、エー・ピーカンパニー米山久氏など、海外ビジネスへ積極的に取り組んでいる日本のビジネスパーソン25人の挑戦の姿が描かれている。
海外へ挑戦をした成功者たちは何を考え、どのような意思決定を行い、『ABROADERS』として海を渡ったのか--。その理由や、海外ビジネスの課題と可能性、醍醐味や苦労、現地の実情や国民性など、25通りのストーリーがインタビューを通して詰め込まれており、海外で働いている方はもちろんのこと、「海外で働きたい」「いつか自分も海外で」とお考えの方が、海外へ挑戦するきっかけとなる学びや気付き、共感が得られるような一冊。
※『ABROADERS(アブローダーズ)』とは、「海外」の「Abroad」と「ひと」をあらわす「er」を組み合わせた造語です。