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[虎四ミーティング~限界への挑戦記~]
宮本慎也(野球解説者)<後編>「大谷翔平に抱く大投手への期待」

2014年04月25日(金) スポーツコミュニケーションズ

二宮: プロ野球が開幕して約1カ月が経ちました。昨年まで現場にいた宮本さんの目にはどう映っているのでしょう?
宮本: セ・リーグはやはり戦力的には、巨人が頭ひとつ抜けていると思いますね。ただ、昨年ほどの強さはないかなと。だからこそ、他の球団が付け入る隙は十分にあると思います。

二宮: 調子がいいのが阪神です。マートンを筆頭に、打線が元気ですよね。このチームの最重要課題はキャッチャーの育成です。
宮本: 確かに次は誰を育てようとしているのか見えてこないですよね。守備の面で言えば、清水誉くんがいいのかなと思うのですが、ルーキーの梅野隆太郎くんのバッティングは目を見張るものがある。でも、結局今年も藤井彰人がスタメンを張ることが多くなっていますからね。

二宮: それほどキャッチャーは難しいポジションだと。
宮本: そうですね。基本的にはある程度、肩が強くないとダメですね。肩が弱くては勝負になりませんから、それは最低条件です。あとはチーム状況にもよると思いますが、どこを我慢して使うのか。例えば、今の阪神のように打線に厚みがある時に、キャッチャーに関して打つ方は少々目をつぶるとか。僕自身がそうでした。キャッチャーの古田敦也さんが強打者だったので、センターラインにひとりくらい打てなくてもなんとかなる、ということで守備力を買われて使ってもらっていたんです。

二宮: 宮本さんの場合は、打てないと言っても、2割台後半でしたでしょう?
宮本: いえいえ、最初はそんなに打てませんでしたよ。それでも我慢して使ってもらったおかげで、少しずつ一軍のボールにも慣れてきて、自分でも試行錯誤しながら、なんとか。やっぱり、上達には実戦が一番なんです。そう考えると、阪神も現在はケガで欠場していますが、西岡剛や、鳥谷敬がいる間に、キャッチャーを育ててもいいのかなと思いますね。

二宮: 黄金時代のヤクルトには、キャッチャーに古田がいて、ショートには宮本さん、そしてセンターには飯田と、センターラインの軸がしっかりしていましたよね。
宮本: はい。僕が入る前も、ショートには池山隆寛さんがいましたから、しっかりとした野球ができていたと思うんです。ただ、キャッチャーやショートって、特殊というか、難しいポジションなんです。だから、あまり打つのは得意ではないという選手は少なくありません。だからこそ、打てる選手がいる時に、若い選手を育てるということが必要だと思いますね。これは、今のヤクルトにも言えます。キャッチャーの相川亮二はそこそこ打てますから、今のうちに守備のいいショートを育てないといけません。

二宮: 今年は、ルーキーの西浦直亨選手がショートのポジション争いに加わりましたね。
宮本: 彼はいいと思いますよ。デビュー戦で初打席初ホームランを打ちましたが、現在打率は1割台(16日現在)。でも、見た感じでは守りはそこそこやれる感じがしましたから、打つ方は目をつぶって、2、3年のうちにしっかりとしたショートストップに育てて欲しいですね。

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