株式会社ブイキューブ代表取締役社長・間下直晃
「日本企業ならではの強みを意識しながら、アジアで戦う」

『海外で働こう~世界へ飛び出した日本のビジネスパーソン』より抜粋
ブイキューブHPより

アメリカ進出という無謀な挑戦から生まれたV-CUBE

ブイキューブは、Web会議をはじめとしたビジュアルコミュニケーションサービスの開発・販売・運用を行っている会社です。この分野においては、2007年から国内シェア1位を維持しています。私たちがそもそもWeb会議の開発を手がけることになったきかけは、マーケットやユーザーのニーズによるものではなく、自社内での必要性に迫られてのものでした。

2003年、当社はアメリカのロサンゼルスに子会社を設立しました。当時の私たちの主力事業は、Webの制作や携帯電話のアプリケーションの開発。その頃、携帯電話のアプリケーションについては、アメリカよりも日本のほうがずっと進んでいました。「それなら日本の自分たちの技術を持っていけば、アメリカでも勝負できるんじゃないか」と考え、挑戦することにしたのです。当時はまだ、社員20〜30人程度の本当に小さな会社で、組織としての体ていをようやく成しつつあったばかりの頃でしたから、今思えば、若さゆえの無謀なチャレンジだったとしかいいようがありません(笑)。

アメリカに子会社を構えてみると、さっそく困ったことが起きました。私が日本の本社に居続けるとアメリカの業務が滞り、アメリカに行くと日本の業務が滞るようになったのです。そこで日本とアメリカでのコミュニケーションを円滑にするためにテレビ会議システムの導入を検討したのですが、1000万円もの費用がかかると知って諦めました。

「それならば、自分たちで作ってしまおう」ということで開発したのが、インターネット回線を利用したWeb会議サービスです。さらに自社内で、より使いやすいように改良を重ねるうちに、製品としてお客様に販売できるレベルにまで達したというわけです。まさに必要は発明の母。アメリカに子会社を設立するという無謀な挑戦をしたからこそ、現在の主力製品(V-CUBE)は生まれたのでした。

海外で成功をおさめたビジネスパーソンの「リアル体験談」が記されたサイト『ABROADERS(アブローダーズ)』よりスピンアウトし、実際に『ABROADERS』として世界へ飛び出し活躍をしているDEFTA PARTNERSグループ原丈人氏、CROOZ小渕宏二氏、エー・ピーカンパニー米山久氏など、海外ビジネスへ積極的に取り組んでいる日本のビジネスパーソン25人の挑戦の姿が描かれている。
海外へ挑戦をした成功者たちは何を考え、どのような意思決定を行い、『ABROADERS』として海を渡ったのか--。その理由や、海外ビジネスの課題と可能性、醍醐味や苦労、現地の実情や国民性など、25通りのストーリーがインタビューを通して詰め込まれており、海外で働いている方はもちろんのこと、「海外で働きたい」「いつか自分も海外で」とお考えの方が、海外へ挑戦するきっかけとなる学びや気付き、共感が得られるような一冊。
※『ABROADERS(アブローダーズ)』とは、「海外」の「Abroad」と「ひと」をあらわす「er」を組み合わせた造語です。