18年ぶりに実現する北京・東京のリーダー交流を、新しい都市外交のモデルケースに!
〔PHOTO〕gettyimages

それぞれの経験を持ち寄って、解決策を見出していく

王安順北京市長の招待で、24日から26日まで、北京を訪れる。市長の招きで、東京都知事が友好都市である北京を訪問するのは、実に18年ぶりである。東京はパリ、ニューヨーク、ソウルなど世界に11の姉妹友好都市があるが、積極的な都市外交は今後大きな成果をもたらすと信じている。

大都市には大都市なりの諸問題があり、それぞれの経験を持ち寄って、解決策を見出すことが重要である。急速な経済発展がもたらす副作用として、大気汚染、交通渋滞、住宅不足、治安悪化などが生じてくる。

人口の急激な増加によって、医療など社会保障の面でも難問を突きつけられている。一つの問題を解決すれば、また次の課題が出てくる。首都や大都市の運営に失敗すれば、国家の疲弊にもつながる。

私は、以上のような問題意識をもって、首都東京の舵取りをしたいと思っている。北京は、私たちが高度経済成長時代に経験したような都市問題に悩んでいる。典型的なものは、PM2.5に代表される環境汚染である。

日本人の駐在員も家族の健康が心配で、家族を帰国させているという。日本人学校の生徒も減っているようだ。街中に靄がかかり、50メートル先もよく見えないような状態である。これまでも、東京都はこの問題への支援を行ってきたが、さらにそれを進めたいと思っている。

また、上水道、下水道の問題も深刻である。東京の水はおいしい。蛇口から出る水道水をそのまま飲めるという大都市は希である。また、下水道網が完備され、その処理も見事に行われ、処理水が都会の清流の復活などに活躍している。これまた、北京にとっては参考になろう。

ゴミの処理については、東京でもどうすれば総量を減らすことができるか、各市区町村でも工夫を凝らしているが、これまた、北京と東京の共通課題であろう。

少子高齢化もまた、共通の問題であるし、医療や介護の問題も重要な課題である。日本の進んだ医療技術や介護保険制度などは、北京市民にとっても、大きなヒントを与えるであろう。新型インフルエンザなどの感染症は国境を越えて蔓延する。

厚生労働大臣時代に、中国、韓国の担当大臣と三者会談をもち、協力関係を確立していたことが幸いして、実際に新型インフルエンザの猛威にさらされたときに、この三国はうまく対応できた。

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