連続ドラマW「トクソウ」の原作者・郷原信郎が明かす「検察と司法マスコミの共犯関係」
WOWOW×現代ビジネス特別連載第1回


文:郷原信郎(弁護士、元東京地検特捜部検事)

2010年以降、特捜検察の「暴走」が次々と明らかになりました。

厚生労働省の局長だった村木厚子さんが逮捕された郵便不正事件では、大阪地検特捜部の検事が証拠品のフロッピーディスクの内容を改ざんしていました。小沢一郎・元民主党代表の資金管理団体「陸山会」を巡る事件では、東京地検の特捜部長が、聴取した小沢氏の元秘書・石川知裕議員の供述内容を歪めて捜査報告書に記載していることが明らかになりました。

この2つの事件で、検察は世の中から大きな批判を浴び、その威信は大いに低下したと言っていいでしょう。

しかし特捜検察の暴走はいまに始まったことではありません。ずっと以前からあった構造的な問題なのです。

検察と司法マスコミの歪んだ関係

私がその実態を目の当たりにしたのは、東京地検特捜部の検事として直面した「ゼネコン汚職事件」捜査のときでした。

この事件では、政治家や首長、ゼネコン幹部などが逮捕されましたが、捜査の過程でさまざまな問題点が露呈しました。