人の感情を支配する"カラフルな景気"

流行は人為的にコントロールされている

「流行色」というのは毎年少しずつ異なるが、その色は「景気」と関係があるという。新聞記事(「今年の春、ビビッドくる、鮮やかな色、女性に人気---景況感の改善映す(トレンド予報)」日本経済新聞、2014/01/21 朝刊31面)によると今年の春夏は景気の上向き感を捉え、「ビビッド・カラー」「ラディアント・オーキッド」が人気のようだ。濃いピンクや赤、オレンジといったネオンカラーの衣服が女性に売れているという。

このようにアパレル業界では、景気が良くなると鮮やかな色が流行り、不景気になると落ち着いた色が流行る。不況下では生活防衛意識が高まるために、消費者は長く着られるベーシックな色を求めるのだろう。実際、オイルショックの後はカーキや茶などのアースカラーが流行り、バブル崩壊後はモノトーンが流行った。

実はこの「流行色」というものは、人為的に、かつ世界レベルでコントロールされている。しかもそれが雑誌などでPRされる約2年前から準備が進んでいるそうだ。その世界的な拠点はフランスにあるインターカラー(世界流行色委員会)という組織である。ここに加盟国14ヵ国(2013年12月現在)が集まり、年に2回、次の流行色を協議、選定する。このような過程を経て、世界的な流行色が決定されるのだ。

各国はその結果をもとに「自国の流行色」を決定する。日本ではJAFCA(日本流行色協会)がこれを行い、実シーズンの1年半前には日本の流行色を発表する。その後、ブランドのコレクションが行われ、私たち消費者に流行色の情報が入ってくる、という仕組みだ。