想定価格より3割ダウンの1600円で23日に売り出す再上場西武HD株の初値は幾らか?

やはり、というべきだろう。

西武ホールディングス(西武HD)と米投資ファンド「サーベラス」のせめぎ合いが続いている。

再上場目前、西武HD株の想定価格が急降下!

サーベラスは、一度は再上場での一部株式売却に応じたものの、西武HDが目論見書に記していた2300円の想定価格が、国内外投資家の不人気で1600~1800円と大幅に引き下げられ、売却を見送った。

東証は、サーベラスが敵対的公開買い付け(TOB)に踏み切るなど、経営陣と筆頭株主とのギクシャクした関係を憂慮、西武HDに対するサーベラスの影響力が限定的になるように、非公式に求めていたという。

サーベラスは応じ、持ち分約35%のうち15・5%を売却することになっていた。もともと西武HDとサーベラスの戦いの焦点は株価のみ。2300円の想定価格は、十分サーベラスのファインバーグSEO(最高経営責任者)を満足させるものだった。

しかし、仮条件価格はそこから2~3割ダウンした数字に修正。とても飲めなかったが、14日に決定した価格は下限の1600円となった。4月23日、東証一部に上場するものの、切り下げが続いてムードは良くない。

2300円が、なぜ1600円にまで下落したのか。想定価格の算出に無理があったというしかないが、西武HD経営陣にとっては、サーベラスに出口戦略を提供するという最大の目論見は潰え、経営の自由度はこれまで通りに制限された。

そもそも、上場申請を機に、「双方が雪解け」というニュースが楽観的過ぎた。


西武HDが、今年1月15日、東京証券取引所に再上場を申請した時、年内最大級の大型上場ということもあって、証券業界や投資家は歓迎した。だが、私は本コラムで、「西武HD対サーベラス“大ゲンカ”から“雪解け”は本当か。マスコミが振り撒く安易な『再上場シナリオ』に異論あり」(1月30日配信)として報じた。

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