見直しを迫られる中国人富裕層の「老後のプラン」

南方週末(中国)ほか

2014年05月01日(木)
〔PHOTO〕gettyimages

2月、カナダ政府が投資家向けの移住プログラムを廃止したことで、中国の富裕層のあいだで困惑が広がっている。

この移住プログラムは、160万カナダドル(約1億4800万円)以上の資産を持つ人を対象に、5年間、無利子で80万カナダドルを同国の州政府に融資すれば、永住権を獲得できるという内容。中国人だけを対象とする制度ではないが、実際にこのビザでカナダに移住した人の4分の3は中国人だとされる。

カナダは多文化社会で移民にやさしく、教育や社会保障が充実している。そのため、中国の富裕層にとって近年、最も人気の高い移住先となってきた。

南方週末(中国)ほか

カナダ政府が移民政策を変更した理由は、期待していたほど〝投資移民〟の流入による税収増の効果がなかったためだ。というのも、中国人富裕層のなかには、ビザを取得したあと、家族を1~2人送り込み、自身は中国国内に暮らし続ける例が少なくない。彼らは資産逃避や子供の教育、老後の移住先という目的で永住権を取得してきたのだ。

カナダへの移住が難しくなったことで、ビザを申請していた中国や香港の富裕層4万6000人以上のあいだでは、新たな移住先を探す動きが加速している。彼らはポルトガルやギリシャなど欧州の債務国にも目をつけているとされ、両国とも移民の受け入れに前向きだという。

COURRiER Japon
2014年5月号

(講談社刊、税込み802円)発売中

amazonこちらをご覧ください。
楽天
こちらをご覧ください



最新号のご紹介

COURRIER最新記事
Ranking

「クーリエ・ジャポン」

More
Close