『笑っていいとも!』に幕を下ろしたフジテレビは、これからが正念場
『笑っていいとも!』のHPより

32年間も放送された『笑っていいとも!』(フジテレビ)が終了したことから、タモリの去就について様々な憶測が流れている。引退説まで報じられているらしいが、フジの内部に聞いたところ、同局で10月からタモリの新番組が始まるそうだ。もちろん正午台ではなく、夜の放送になるという。

NHKが『ブラタモリ』(2012年4月終了)の再開を望んでいるのをはじめ、複数の局が食指を伸ばしていたようだが、結局、タモリはフジを選んだ。

タモリは『いいとも』の終了前、「32年間、フジテレビが守ってくれた」と感謝の言葉を口にしている。リスタートがフジの新番組というのは当然の成り行きだろう。

タモリと共に築いたフジの黄金時代

事実、『いいとも』がなかったら、今日のタモリの国民的人気があったかどうかは分からない。日本テレビ『今夜は最高!』(1981~89年)で名司会者ぶりを見せつけ、その才能は今もテレビ朝日『ミュージックステーション』で発揮されているが、独特のユーモアや知性が存分に生かされた場は、『いいとも』だった。

表舞台である『いいとも』での活躍があったからこそ、マニアックで裏舞台とも言える『タモリ倶楽部』(テレ朝)での脱力ぶり、好き放題も際立ち、視聴者に広く愛されたのだろう。『ブラタモリ』も『いいとも』でお茶の間に認知された後だからこそ成立した。

もちろん、フジ側のタモリへの感謝の思いも筆舌に尽くしがたいほどであるに違いない。開局以来、視聴率争いにおいて万年3位に甘んじていたフジが、初めて3冠王を取ったのは1982年。『いいとも』が始まった年なのだ。

その後も『いいとも』は快進撃を続けた。軌を一にしてフジが12年連続で3冠王を達成する。その後も長く日テレとのマッチレースを続けたが、戦いを支えた基幹番組は『いいとも』にほかならない。タモリが存在しなかったら、フジの黄金時代もなかったはずだ。

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