日本最大級の発注業者データベース「imitsu(アイミツ)」の運営元である株式会社ユニラボの栗山規夫さんにお話を伺ってきました。前編はこちら。
イケダ: かなり気になるところなんですが、人力での情報収集はどのように行っているんですか?
栗山: 家で仕事がしたい人は多くて、私たちはそういう人を信じて応援したいんです。社員さんと変わりなくやってもらっています。なので、一般的なクラウドソーシングと比べると、割と好条件で関わっていただけていると思います。
イケダ: 今、何人くらいの方が在宅で情報収集に関わっているのでしょうか?
栗山: 現時点で、20名以上、在宅で関わっている方がいらっしゃいます。地方の方も多いですね。北海道、大阪、山梨・・・ご自宅でお仕事をこなしていただいています。
イケダ: さらに突っ込んだ質問ですが、これってある意味「勝手に」掲載しているわけですよね。掲載業者からのクレームはないんでしょうか?
栗山: 1ヵ月間やってみて何件かご意見はありましたが、しっかりとお話をしたところ、ほぼご納得いただいています。
イケダ: なるほど、見込み顧客を発掘できるのは、本質的には業者(受注者)にとってもいいものですからね。
栗山: 仕組みとしては、われわれがただ勝手にアフィリエイトとしてやっているわけではなくて、掲載情報を編集する「管理画面」を提供しているんです。業者(受注者)の方々に掲載している情報を確認して頂き、問題なければ「公式情報」というラベルがつきます。今、公式登録の促進を頑張っているところです。
イケダ: すでにだいぶ網羅感がありますが、これから増やしていきたいもので、具体的にいま足りていないことは何か挙げられますか?
栗山: 今は100カテゴリー程度しかないので、これをもっと増やしたいと思っています。「imitsu(アイミツ)で取れないアイミツ(相見積もり)はない」という状態にもっていきたいですね。
具体的には、たとえばオフィスグリーン(観葉植物)なんかはもうすぐリリースします。オフィスグリーン、実はあれリースなんですよ。週に何回水やりできるかで金額が変わったりするんです。
胡蝶蘭であれば、葉っぱの枚数やその本数で比較できる、なんて比較軸を考えています。このようなニッチなカテゴリもそうですが、大きなカテゴリでもERPやビッグデータ解析プラットフォームなど、やりきれていないところがまだ残っています。
ほかには、個人事業主やフリーランスの働き方を応援していくという意味で、デザイナーやエンジニア、フォトグラファー、中小企業診断士など、Googleではまだまとまっていないところにトライしていきたいです。
イケダ: 業者を見ていく上で評価やクチコミって大きな要素になってくると思うんですが、そういったものを取り入れる予定はあるんですか?
栗山: imitsu(アイミツ)の場合は「食べログ」のように「☆3.5」みたいなスタイルがいいのか、と考えると必ずしもそうではないんじゃないかなと思っています。業者選びで一番良い方法は、良く知っている人に聞いてみることでしょう。クチコミを実装するとしたら、そういった方向性になると思います。