金融・投資・マーケット
日米の金融緩和政策「期待外れ」で株式&為替市場不安定
来春の金利引き上げを示唆しているイエレンFRB議長

足許の金融市場で、日米の株式市場が不安定な展開となり、それに伴い為替市場でも、ドル・円の両方に関してリスクオフの動きが進んでいる。

今回の動きのきっかけは、多くの投資家が米国株式の利益確定に走ったことだ。

元々、米国の企業業績の伸び率=昨年のベースで6%弱のレベルだった。一方、株価は昨年一年間で約30%も上昇している。つまり、株価の上昇が、実際の企業業績に先行したのである。

株価先行の動きを支えてきた一つの要因は、米国FRBの金融緩和策だった。ところが、その金融緩和策は今年に入って縮小され始め、秋口には終了する可能性が高い。さらにイエレン議長は、来年春先に金利の引き上げが実施されることを示唆している。

利益確定が目立つモメンタム銘柄

足元の米国株式市場を見ていると、今まで動きの良かった株式=モメンタム系の銘柄が利益確定の動きが顕著だ。その背景には、ファンドマネジャーの「上昇幅の大きな銘柄を売却して、出来るだけ多くの利益を手にしたい」と思いがある。

そのため、IT企業の割合の多いNASDAQ指数の変動幅が大きくなっている。恐らく、そうした投資家の動きはもう少し続くと見られる。当面、米国の株式市場は不安定な展開になると見た方がよいだろう。

投資家の利益確定に加えて、もう一つ、市場のマイナス要因は米国の金融政策だ。

今まで金融緩和策で潤沢な流動性を供給し続けてきたが、ここから先は、むしろ流動性の供給を止めて、金利の引き上げを模索することになる。それは株式市場にはマイナスに作用する。

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