オバマ大統領「国賓として」来日の見返りはTPP交渉で「対米牛肉関税一桁台」
TPP交渉へ向けて戦略を練るオバマ大統領、フロマン米通商代表(右から2人目)、ライス補佐官(左から3人目)ら                                                    photo gettyimages

環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉で農産物の関税を巡る日米閣僚協議は甘利明経済財政・TPP担当相とマイケル・フロマン米通商代表部(USTR)代表が2日間で延べ18時間も話し合ったが、妥協には至らなかった――。

オバマ首相は国賓として来日

この日米協議は、実は裏面に4月下旬に国賓で来日するバラク・オバマ大統領の到着時間と米側が撤廃を求める牛肉関税とのバーター取引が隠されているのだ。焦点のオバマ大統領の羽田空港到着日時が4月23日午後7時前後で決着したことで、首相官邸と外務省が熱望していた2泊3日の日本滞在となった。

このため、官邸と外務省は同日夜に安倍晋三首相主催の私的夕食会を催すことを模索しており、米側はオバマ大統領、スーザン・ライス大統領補佐官(国家安全保障担当)、キャロライン・ケネディ駐米大使、日本側が安倍首相、菅義偉官房長官、佐々江賢一郎駐米大使に限った「日米インナー会合」(ノートテイカーも同席させず日米双方の通訳のみ)を検討している。

国賓として来日するオバマ大統領は翌日の24日午前9時に皇居で天皇陛下と会見、同10時から官邸で安倍首相との日米首脳会談、午後12時に共同記者会見を行い、そして午後7時からの天皇・皇后陛下主催の晩餐会に出席する。

こうした公式日程の他に、現在、北朝鮮による日本人拉致被害者の家族会との面会も検討されている。

エアフォースワン(大統領専用機)の羽田空港到着日時は当初、24日早朝か未明とされ、オバマ大統領の日本滞在は1泊2日になる可能性が高かった。

が、TPP交渉を巡る熾烈な日米協議の中で日本側は、米側が求める牛肉関税の引き下げ率を現行の38.5%から一桁台後半にすることを示唆、甘利TPP担当相は来週半ばに訪米し、フロマン代表との間で折り合うことになるはずだ。

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