学校・教育
袋だたきの「魔女裁判」では救いがない!STAP細胞が存在するのか、小保方氏を再現実験に参加させよ
理研は小保方氏の責任をすべて押しつけて収拾を図るが 撮影:筆者

4月9日、大阪市内のホテルで開かれた小保方晴子氏の記者会見に出席した。その冒頭で小保方氏は「STAP細胞に関する論文の作成に関し、私の不注意、不勉強、未熟さ故に多くの疑念を生み、理化学研究所及び共同執筆者の皆様をはじめ、多くの皆様にご迷惑をおかけしてしまったことを心よりお詫び申し上げます」などと述べ、世間を騒がしていることについて謝罪した。

その一方で、ネイチャー誌に載った論文について、理研の調査委員会が、研究不正行為があったと認定したことに対しては、「事実関係をよく理解していただかないまま不正と判定されてしまいました」と反論した。さらに、「論文を撤回することは世界的には完全に間違いを認めることになる」と撤回する意向がない考えも示した。

「手柄は組織、落ち度は個人」という理研の姿勢

「理研は記者会見で小保方氏が論文撤回に同意していると説明していたが、理研が嘘を言っていたのか」と、小保方氏に質問すると、「私は理研の社員ですので……」と一瞬言葉に詰まった後で、「『撤回も視野に検討してはどうか』と言われたので、分かりましたと言いましたが、撤回には同意していません」と説明した。

小保方氏からこの言葉を聞いて、理研は早くこの問題に幕引きしたいのだと感じた。小保方氏の論文作成の手続きに落ち度はあったにせよ、そもそも、このSTAP細胞を大々的にPRしたのは理研の広報戦略によるものである。

割烹着を着せた「演出」によってワイドショーに取り上げられ、科学に興味がない人までもテレビにくぎ付けにした。予算が潤沢に得られる「特定国立研究開発法人」への格上げを狙ってのデモンストレーションの一つだったとの指摘もある。

 

そして、「捏造疑惑」が起こると、内部調査だけで幕引きを図り、しかも、小保方氏一人だけに責任を押し付けている。理研は、STAP細胞の特許をすでに申請しているが、その姿勢からも、手柄は「組織」、落ち度は「個人」の姿勢が垣間見える。

不正があるかないかを調べる調査にしても、結論を急ぎ過ぎている。そもそも理研の内部調査だけを信じていいのだろうか。第三者中心の再調査で調べ直すべきではないか。理研はずる賢い組織に見える。

この「小保方問題」については、専門媒体も含めて、多くのメディアが報じているし、SNSでも様々な情報が発信されており、国民の大きな関心事となっている。科学の専門家ではない人が、この問題について考えていく場合、論文作成プロセスの話とSTAP細胞は本当に存在するのかという話の2つに分けて考えると理解しやすい。

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