優良企業「なでしこ銘柄」を公表
経産省と東証 役員・管理職での活躍で投資に期待[女性活用]

女性の活用推進に取り組んでいる経済産業省と東京証券取引所は、東証1部上場企業の中で女性の活躍に積極的な優良企業として「なでしこ銘柄」を公表した。アベノミクスの成長戦略の一環で、昨年の17社より9社多い26社。うち7社は2年連続の選定。女性管理職・役員比率が高い企業や仕事と家庭の両立を積極的にサポートする企業が選ばれており、同省は「女性の活用は企業のイノベーション促進、グローバルでの競争力強化に貢献する」と女性が活躍する企業への投資が増えることも期待している。

アベノミクスでは「第3の矢」の成長戦略として、企業の投資を促し、民間活力を最大限引き出すことや、女性、若者、高齢者等の人材活用を強化し、女性の活躍推進などをあげ、2020年までに女性の就業率(25歳から44歳)を68%から73%に引き上げることなどを主要な成果目標にしている。これを受けた形で内閣府に「女性の活躍状況の資本市場における『見える化』に関する検討会」が設置され、12年12月に女性の活躍促進についての報告書が出された。

報告書では、企業の女性の活躍状況など非財務情報にも着目して多面的に評価した投資が行われるようになることは、新たに投資を行おうとする者や、主に若い層からの参加者を増やすことにつながり、資本市場の健全な育成・発展にもなることが期待される、とした。そのうえで、「女性の活躍を推進している企業」という〝売り〟が、資本市場でもポジティブに評価される情報であるとの期待が高まっている、として女性の活躍度をテーマにした銘柄の選定・公表を提言した。

女性役員比率が高い企業は株主資本利益率(ROE)など経営指標が良い傾向にあるという報告や、女性の働きやすい環境が整備されている企業では女性管理職の登用が生産性を高め、利益率にプラスの影響を与えることが示唆されるという研究結果が出ている。家計支出の意思決定割合が高い女性から見て、女性が活躍する企業は投資対象として魅力を感じるはずという考え方もあり、経産省と東証が選定を進め、昨年2月、第1回の「なでしこ銘柄」17社を公表した。

2回目となる今回は、投資家や人材活用の専門家などが入って具体的な評価基準を決定し、まず、東証1部の全上場企業約1750社を対象に、CSR(企業の社会的責任)報告書、コーポレートガバナンス報告書、ホームページなど公開されている企業の最新の資料をチェック、女性キャリア促進に関する実績を公表している企業を第1次選定候補としてリストアップした。同省によると、女性管理職比率を公開しているのは前年180社だったのが今回は370社に増えたという。

その上で、第2次選考として、女性管理職・役員比率などの実績を重点に、女性など多彩な人材活躍促進に向けた方針や、女性管理職・役員比率などの数値目標、女性向けキャリア研修など女性キャリア促進のための取り組みを調査した。また、ワーク・ライフ・バランス促進に向けた数値など仕事と家庭の両立サポートの方針、在宅勤務やフレックスタイムなど柔軟な勤務場所・時間を認める制度などの取り組み、男性育児休業や有給休暇の取得率などの実績をチェックした。