木暮太一の「経済の仕組み」

カイジ「勝つべくして勝つ!」働き方の話
【第9回】戦略的に「タダ働き」をせよ
~「他人のための仕事」から抜け出す方法~

2014年04月04日(金) 木暮 太一
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漫画『賭博黙示録 カイジ』とは?

自堕落な日々を過ごす主人公、伊藤開司(いとう・かいじ)。そのカイジが多額の借金を抱えたことをきっかけに「帝愛グループ」をはじめとする黒幕との戦いに挑んでいく大人気漫画。命がけのギャンブルを通じて、勝負師としての才能を発揮するカイジだが、その運命は果たして・・・。

(作者:福本伸行 講談社『週刊ヤングマガジン』で1996年11月号~1999年36号まで連載された作品)


 

【第8回】はこちらをご覧ください。

タダ働きすることでしか自分を高めることはできない

4月になり、真新しいスーツに身を包んだ新社会人たちを見かけるようになりました。彼らを見ていると、10年以上前に自分が入社したときのことを思い出します。入社してすぐのころは、毎日のように研修やトレーニングがあって、クタクタになったなぁと。

先日、学生時代の友人と飲みに行ったのですが、彼は、「後輩に仕事を頼むと『できません』とすぐに言うんだ」とこぼしていました。

「どうしてできないのか尋ねたら『やったことがないからできません』って言うんだよ。だからやらせようとしてるんだって、なんでわからないんだろうなあ・・・」

新しい仕事を覚えるのは大変なことです。普段の仕事の倍以上の時間も労力もかかるでしょう。そのために残業したり、自宅に仕事を持ち帰ったりすることもあるでしょう。会社員時代、ぼくにも経験があります。

でもぼくは、そういう状況を「自主レン」と自分に言い聞かせていたように思います。「いつか、自分が本当にやりたい仕事をするための自主レンの時期なんだ」そう思って、上司や先輩から頼まれたこと(自分の仕事とは関係ないこと)も一生懸命やっていたと思います。

ぼくの友人が悩んでいるように、この「自主レン」を嫌う人たちが増えているのかなと感じることがあります。そういう人たちは頼まれた仕事を「自主レン」ではなく「タダ働き」と捉えているのかもしれません。

ぼくたち労働者は、働いたら働いた分だけ報酬をもらいたいと感じます。それは自然なことで、悪いとは思いません。しかし、ぼくは敢えてこう言いたいと思います。

「報酬を受け取らずに、タダ働きすることでしか自分を高めることはできない」

これはもちろん、給料をもらわずに働け、ということではありません。自分の将来に必要なことであれば、たとえ報酬をもらえなかったとしても引き受けるべきということです。

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