東京大改造のスタート---このほど開通した環状2号線を「オリンピック道路」と呼びたい!
パリのシャンゼリゼ通り 〔PHOTO〕gettyimages

地元の協力も得て、東京シャンゼリゼプロジェクトの実現を

3月29日、環状2号線の新橋・虎ノ門間の1.4キロが開通した。主催者として、開通記念式典、テープカット、通り初めを行った。終戦直後の1946年に都市計画として定められてから、68年の歳月を経て、やっと開通した道路である。

もともと、連合軍総司令部(GHQ)が虎ノ門から東京湾岸までの軍用道路を計画していたという説もあって、「マッカーサー通り」とも呼ばれていた。

東京都が主導する再開発事業であるが、ここまで長い時間がかかったのは、都心一等地であるため、地権者との交渉に手間取り、用地買収が遅れたためである。また、規制緩和として、道路の上下空間にも建物を建築できる立体道路制度が導入されたので、これを活用したのである。実際に、6月に開業する虎ノ門ヒルズの地下を道路が通過している。

道路については、広域交通を担う地下トンネルと地域内交通を担う地上部道路からなっている。地上部では、自転車道や幅13メートルという広い歩道を整備し、東京都としては初めての本格的なオープンカフェなどを展開する。パリのシャンゼリゼ大通りに匹敵するような、楽しく、国際色豊かで、活気に満ちたプロムナードにする予定である。

3月28日に東京も国家戦略特区に指定されたが、まさに「東京シャンゼリゼプロジェクト」もその重要な戦略の一つである。しかし、今回開通した「新虎通り」の両側には、コインパーキングやペンシルビルがあったりする。

しかも、ビルは裏口(人間に例えると、お尻)が通りに面していて、このままだと、ビルに駐車する車で、歩道が分断される危険性がある。そうなれば、東京シャンゼリゼは水泡に帰してしまう。そうならないように、地元の協力も得て、何とか計画を前に進めたいと思う。

東京シャンゼリゼプロジェクトイメージ図(都公式サイトより)

2020年のオリンピック・パラリンピック大会を目指して、東京を大改造し、世界一の都市にすることが、私の公約である。防災という観点からも、再開発事業を進めねばならない。

上空から見るとよくわかるが、虎ノ門地区にも、1〜2階建ての木造家屋が残っている。地震などの際には、倒壊、火災などの危険性を孕んでいる。都民の生命と財産を守るためにも、地権者の皆さんのご協力を得たいと思っている。

今は六本木ヒルズが開業し、以前とは全く違った街並みとなった六本木6丁目地区についても、再開発が進んだ最大の理由は、防災対策だったという。住み慣れた我が家を離れがたい気持ちはよく理解できるが、自らの生命と財産を守り、快適な居住空間を確保するためにも、再開発が役に立つこともまた事実である。最新の高層ビルは、世界に冠たる耐震・免震システムが備えられており、大規模な直下型地震にも強い。

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