中国
外交は苦手だったはずの「中国の皇帝」習近平主席が欧州歴訪で見せた自信と貫禄

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いまやすっかり「中国の皇帝」として君臨している習近平主席が、貫禄あるEU外交を展開している。3月22日から4月1日まで、計11日間にわたる欧州歴訪だ。具体的には、オランダ→核安全保障サミット→フランス→ドイツ→ベルギーを訪れた。

中国の国家元首として初のオランダ訪問

最初の訪問国オランダでは、22日午後12時半頃、習近平と彭麗媛夫人がアムステルダム空港に降り立つと、21発の礼砲が鳴り、ウイリアム・アレクサンダー国王夫妻が出迎えた。そして国王夫妻主催の盛大な歓迎宴が開かれた。アジアから「お大尽」が到来したのだから、当然だろう。

翌23日、習近平とアレクサンダー国王は揃って、「オランダ・中国貿易経済フォーラム」に出席した。両国の経営者ら500人余りを前に、挨拶に立った習近平が語った。

「オランダは、素朴な風車と雄大な大運河で世界に誉れ高いが、実はサッカーの世界でも、『無冠の帝王』と言われていおり、ヨーロッパの要諦であり、チューリップ王国としても知られている・・・」

普段無口かつ無表情な習近平は、この日は滑らかな語り口で、ご機嫌だった。

同日、『ニューロッテルダムビジネス』紙に寄稿した。

〈 EUは多極化する世界の重要な一角であり、中国の全面的な戦略的パートナーシップの相手である。中国の古い言い回しで、『天の時は地の利に及ばず、地の利は人の和に及ばない』という言葉がある。EUは中国の最大の貿易相手であり、中国はEUの第2の貿易相手だ。中国とEUの人口と経済規模を足し合わせれば、それぞれ世界の4分の1と3分の1に達する。

そのEUの中で、オランダは11年連続で中国にとって第2の貿易相手であり、EUで第3の中国への投資国である。また、中国はオランダにとって、EUを除けば最大の貿易相手国であり、第2の投資国である。

今回は、中国の国家元首として初のオランダ訪問である。この機会にオランダとは大きなビジネスを展開する。いままさに中国は、『二つの百年』(屈辱の百年→栄光の百年)の目標に向かって前進しているさなかであり、EUも『EU2020』戦略を推進中だ。

冬は去り春が来て、万象は更新される。北京とアムステルダムは8000㎞もの距離があるが、この遠距離は中欧間が近づく妨げとはならないのだ。 〉

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