【国土交通 その6】 観光立国で日本の魅力を高め、訪日外国人3000万人を実現せよ!
〔PHOTO〕gettyimages

昨年の訪日外国人観光客は、初めて1000万人を突破した。東日本大震災により一度急速に落ち込んだ外国人観光客が回復し、過去最高を更新した形だ。政府は、2030年に訪日観光客3000万人を超えることを目標に据えている。現在の3倍という意欲的な数字だ。

世界の外国旅行者数ランキングをみると、1位のフランスが8300万人、2位のアメリカが6700万人、3位の中国が5800万人と、世界の主要国は観光で経済を支えているのだ(トップ10は、4位スペイン5800万人、5位イタリア4600万人、その後、トルコ、イギリス、ドイツ、マレーシア、メキシコと続く)。日本は世界で30位と香港や韓国にも劣っている。

2020年の東京オリンピック開催が決まった日本も負けてはいられない。豊かな自然や独自の文化、洗練された都市、世界から高く評価される和食など、潜在的な観光資源でいえば、日本は世界トップクラスに入る可能性を持っているはずだ。

観光客増の価値は、人口減少傾向にある日本にとって、非常に大きい。滞在人口が増えることは、国内消費が増えることそのものだ。

だが、観光立国は、日本経済再生に資するだけではない。訪日外国人の数が増え、日本の文化・生活・食材などを体験してもらうことで日本のファンを増やし、日本のブランド力、世界における日本の存在感や発信力、ひいては外交力を高めるものだ。ぜひとも、3000万人目標を早期に達成し、さらなる高みを目指したい。

1. クールジャパンを推進し、日本ブランドを海外へ発信せよ!

クールジャパンに関しては、「【経済産業 その7】 COOL JAPANの推進を」】に記載するとともに、「【文部科学 その9】 2020年東京五輪を目標に、日本文化のすそ野を広げ世界へ発信せよ!」においても日本文化の世界への発信に関連して取り上げた。

ゲーム・マンガ・アニメなどのコンテンツ、ファッション、日本食、デザイン、ロボット・環境技術などのハイテク製品まで含めて、国家戦略としてCOOLな日本文化を海外へ力強く発信するべきだと「100の行動」で取り上げた。

以降、政府はクールジャパン推進会議などで強力にこの政策を進めており、大いに評価したい。観光立国という観点においても、COOL JAPAN政策に注力することは重要だ。

観光立国との連動におけるポイントは、「アジア」と「ローカライズ」だ。外国人観光客を増やすためには、近隣であり、成長の著しいアジア各国が最大の顧客となる。

そういったターゲット国に対して、ドラマなどのテレビ番組、ゲーム・マンガ・アニメ、ファッション、日本食、デザイン、ハイテク製品などの日本関連コンテンツのローカライズ(字幕・吹き替え・現地規格への対応等)を進めることが日本ブランドの浸透を促す。

政府はクールジャパン推進のため、(株)海外需要開拓支援機構を新たに設立している。官庁と民間企業が連携して、クールジャパンと連動した海外市場でのプロモーションを徹底してほしい。

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