70秒で勝負が決する世界---新・3大デジタル・ジャーナリズムの勃興
Googleのチーフ・エコノミスト、ハル・バリアン氏 〔PHOTO〕gettyimages

「25分」と「70秒」の違い

2010年3月9日のtechcrunchの記事で、Googleのチーフ・エコノミストであるハル・バリアンは「紙の新聞に目を通すのに要する時間は25分。一方、オンラインニュースサイトで1日に費やす時間は70秒にすぎない」と語っています。

20分以上の時間をかけて、1面からテーマ順に記事が閲覧される新聞"紙"の記事を書くのと、70秒で読者の心を惹きつけ、虜にして、(できれば)友人に薦めてもらい、そして翌日もまたサイトに立ち寄ってもらうためのデジタル・コンテンツを制作するのとでは、全く違う"競技"なのは明らかです。

2010年と比べると、スマホの普及率が大幅に上がり、ここ数年でメディアとの接触時間についてはまた大きな変化が起こっていますが、彼の指摘の本質は、トータルの滞在時間ではなく、ニュースサイトで一つひとつの記事のチェックにかける時間が"秒刻み"であるという点にあります。

ということで、今回は、70秒で勝負が決する世界、「デジタル・ジャーナリスム」について考えてみたいと思います。