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ニッポンは「新・階級社会」になった!【第3部】なんだか、とても楽しそう 急増するマイルドヤンキー合い言葉は「地元、超サイコー!」
あなたの常識がひっくり返る
大型ショッピングモールはマイルドヤンキーのたまり場のひとつ〔PHOTO〕gettyimages

人生、何とかなるべ

「ボンタンを穿いて髪をリーゼントにしているような昔ながらのヤンキーは、すでにほとんど消滅しています。かつてのヤンキーは今、『マイルドヤンキー』に変わりつつあるのです」

こう語るのは、博報堂ブランドデザイン若者研究所リーダーで、『ヤンキー経済』などの著書がある原田曜平氏だ。原田氏は'05年以降、全国の若者のべ1000人以上にインタビューし市場調査を行ってきた。そして、こんな結論に至った。

「マイルドヤンキーは、一般の若者よりも所得が低いのに消費意欲が高い。彼らはずっと地元で暮らし、情報化・グローバル化と縁遠い一方、若者が離れたとされる自動車やバイク、酒、タバコ、パチンコなどに興味があり、カネを使う。いまや貴重な『一枚岩』の市場なのです」

ここ数年、世間では「若者の○○離れ」と盛んに言われてきた。最近の若者は、酒を飲まずタバコも吸わない。車にも乗らず、結婚も子作りもしたがらない—こんなステレオタイプがまかり通っている。

しかし、これは時代の一側面に過ぎない。20代で起業し、億単位のカネを稼ぐエリートが出ている一方で、今、20代~30代前半のマイルドヤンキーが新たな階級を形成し、日本のサイレント・マジョリティになりつつあることがわかり始めたのだ。

その暮らしぶりを少しのぞいてみよう。埼玉県に住む33歳の徳田雄介さん(仮名)は、運送会社に勤めて6年目。現在の会社に入る前には、コンビニや飲食店のアルバイトを転々としていたという。