[虎四ミーティング~限界への挑戦記~]
村主章枝(フィギュアスケーター)<後編>「日本らしさの追求」

二宮: さて、3月26日から発売の『とろ~り3種のチーズ牛丼』のお味はいかがでしょうか?
村主: とてもおいしいです。私、チーズが好きなんです。タバスコをかけて、ちょっとピリ辛にもなる。いろいろな食べ方ができるのもいいですね。

二宮: 普段の食生活は、どのようにされているんですか?
村主: 日本にいる時は、練習などでどうしても帰る時間が遅くなってしまうので、1週間に1回作り置きしています。海外にいる時は、練習が早く終われば、自分で作って食べていますね。

二宮: 村主さんは試合やトレーニングで海外へ行くことも多い。食生活に多少の変化はありますか?
村主: ほとんどないですね。ただ食材は、日本ほどいいものは手に入らないので、すごく大変です。たとえば野菜は日本ほど味がしっかりしていないので、栄養素がしっかり入っていないなと感じます。トマトにしても、ほうれん草にしても、日本のものと比べると、ちょっと味が抜けているなと思うことがよくありますね。

二宮: それだけ日本の野菜の質がいいという証明でもありますね。
村主: そうですね。あとはヨーロッパの食材も比較的いいと思いますね。

二宮: 北米はどうですか?
村主: サラダをつくっても大味なんです。化学的なもので早く育てて、大きくしてという作り方なので、どうしてもそうなってしまうところがありますよね。それに、日本ほど“旬の物を味わう”という概念がないなと感じます。日本では、春になれば菜の花であったり、魚もそれぞれ旬の時期がある。そういうものが向こうではあまりないですね。

二宮: メリハリがなくて、季節が感じられないと。今の話を聞いていても、村主さんの情感豊な表現力は、日本の風土が背景にあるのかなと。
村主: 子どもの頃から振付師の方やバレエの先生に細やかなことを求められてきたので、私も敏感に察知できる部分が養われてきたんだと思います。四季を感じられるような繊細さは、日本人の良さですよね。だからフィギュアスケートでも、日本の曲に限らず、外国のクラシックを日本人の私がどう表現するのかという点もこれから追及していきたいと思っています。

二宮: 「自分には才能がない」とおっしゃっていましたが、村主さんを世界のトップスケーターへと成長させたものとは?
村主: 浅田(真央)選手は、私と比べて手足がすごく長い。だから同じように手を動かすとしたら、、私は工夫して出さないといけない。普通に手を出すのではなくて、身体全体を使うように肩甲骨から手を出して、手が長く見えるようにしています。それ以外にもコスチュームで工夫したり……。

二宮: 工夫を凝らすことで、勝ち抜いてきたと。だからこそ、村主さんはフィギュアのことをより深く知ろうとしてきたんでしょうね。
村主: そうですね。技術面だけ見ても、本当にスケートは奥が深い。世界選手権での金メダルはまだ獲ったことがないですが、そこまでは自分の努力次第でもっていけると信じています。五輪は4年に1度ということで、いろいろなものの巡り合わせもあると思います。それでも諦めずに続けていきたいと思っています。