栄光はあまりに短く、儚かった 小保方晴子さんは、これからどうなるのか?

2014年03月24日(月) 週刊現代

週刊現代経済の死角

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3月13日現在、『ネイチャー』論文は撤回の方向へ向かいつつある。なぜこんなことが起きたのか。今回の件は、小保方晴子さんという研究者が一人でしでかしたものではない。彼女の指導役でもあった周囲の有名研究者たちの責任も、重大と言わざるを得ない。

STAP論文の筆頭著者は小保方さんだが、そこには共著者として、理研サイドでは副センター長の笹井芳樹氏、プロトコルを出し直した丹羽仁史氏、前出の若山照彦・山梨大学教授らの名前がある。その他にも、ハーバード大学医学部のチャールズ・バカンティ教授、同大附属病院助教の小島宏司氏、東京女子医科大学の岡野光夫(アベノミクス再生医療等基準検討委員会座長)、大和雅之両教授など、その筋の錚々たる研究者たちの名前が連なっている。

共同著者の処分も

このうち、疑惑が燃え広がる中で、その責任が大きく問われることになったのが理研幹部の笹井氏だ。同氏は再生医療分野の紛れもない第一人者で、ES細胞から人間の網膜を作ることに成功し、世界的な名声を誇るトップランナーだ。

「それほどの人材が小保方さんの指導にあたっていながら、なぜこんな杜撰な論文を発表してしまったのか、実に不可解です。一部では、論文の根幹部分は笹井氏が執筆を担ったとも言われている。小保方さんは笹井氏の引きで、ほとんど業績もないまま、たった2年で理研のユニットリーダーになりました。その人事の経緯や特別な人間関係も含め、不適切な点がなかったか疑問の声が内部でも上がっています」(理研関係者)

数々の疑惑に対し、現在のところ前出の若山氏を除く関係者は一切、自らの口で説明や釈明を行っていない。本誌が行った取材にも、関係者は誰一人、答える気はないようだった。

渦中の笹井氏は3月11日、優れた業績をあげた研究者に贈られる、上原記念生命科学財団の2013年度「上原賞」に選ばれ、贈呈式に出席。STAP細胞疑惑が大炎上中にもかかわらず、何事もなく2000万円の褒賞金を受け取った。本誌は笹井氏に今回の騒動についての見解を求めたが、一切ノーコメントのままその場を立ち去った。

また、大学院時代の小保方さんの恩師である大和氏は、疑惑浮上前後にツイッターの更新を止め、その動向が注目されていたが、「心労からか、脳梗塞を起こして都内の病院に入院中」(都内大学に所属する研究者)とのことで、問題の確認作業ができない状況だという。

とんでもないことが起きているのに、誰もが口を閉ざし、何も説明しようとしない。首を傾げざるを得ない不可解な状況があまりに多すぎる。

論文の不正などに詳しく、理研の内部事情もよく知る、大学教授の一人はこう話す。

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