[プロ野球]
中日・又吉克樹「開幕1軍濃厚も”課題ばかり”」

アイランドリーグ出身選手たちは今 2014年Vol.1

対左打者のテストをパス

当初は右の強打者封じとして期待されていたが、1イニングを任される存在になりつつある。

 3月15日の札幌ドーム、北海道日本ハム戦。又吉克樹は5-0とリードの8回、2番手でマウンドに上がった。迎える打者は近藤健介、佐藤賢治、北篤と左が続く。四国アイランドリーグplus・香川から来た新人は右サイドスローゆえ、左打者からは球の出どころが見やすくなる。それでも、いかに相手を料理できるか。左が続く場面で起用したところに、ベンチが彼をテストしていることがうかがえた。

 その試験を又吉はきっちりとパスした。先頭の近藤にこそレフト前へ運ばれたが、その後は外野フライと内野ゴロ2つ。ランナーを一塁に釘付けにしたまま、スコアボードに0を入れた。これで5試合連続の無失点ピッチングだ。

「左を抑えることが自分の評価を上げる」
 13日の福岡ソフトバンク戦でも左打者3人をわずか5球で三者凡退。又吉自身、キャンプからずっと意識していたポイントで続けて成果を出し、手応えをつかんだのではないか。そんな予想とは裏腹に、本人は「課題ばかりのマウンドでした」と真っ先に反省の言葉を口にした。

「結果的には抑えましたけど、ボールが先行してしまいました。中継ぎのピッチャーがカウントを悪くするのは一番良くない。そういうところをきっちりしないとダメだと思います」

 周囲の「開幕1軍濃厚」「浅尾の代役でセットアッパーも」といった評価にも、うかれたところは微塵も感じさせない。
「1軍で投げていて、周りのピッチャーとはレベルが違うことは一番よく分かっています。いろいろ言ってくださるのはうれしいですが、自分自身に対する評価は厳しいですね」