日米韓3ヵ国首脳会議が「オバマ訪韓」のバーターでようやく実現
アメリカの仲介で朴槿恵大統領と安倍晋三首相の会談がようやくハーグで実現する  photo gettyimages

オランダ南ホランド州のハーグ(正式名称はデン・ハーグ)は首都アムステルダムから北西へ列車で約50分。ビネンホフ(国会議事堂)、平和宮(国際司法裁判所)、そしてフェルメールの「青いターバンの少女」が展示されているマウリッツハイス美術館などがある北海に面する美しい街だ。

アムステルダムが経済の中心であり、ハーグは政治の都である。

核サミットで日米韓首脳会議がついに実現

3月24~25日、同地で核安全保障サミットが開催される。主要8ヵ国首脳会議(G8サミット)メンバーは、ロシアのプーチン大統領が不参加だが、オバマ米大統領以下オランド仏大統領、キャメロン英首相、メルケル独首相などが出席する。もちろん、安倍晋三首相も出席する。

この核サミット開催中の25日午後(日本時間午後10時半)、日米韓首脳会談が実現する(会談場所や頭撮りをどうするのかなどは折衝中)。韓国の朴槿恵大統領は土壇場で、オバマ大統領を交えた安倍首相との3ヵ国首脳会議に応じることに同意した。

これまでの日本側からの働きかけは様々なルートを通じて行われてきた。公表されていないが、菅義偉官房長官は李丙琪駐日韓国大使を大使公邸に訪ね、早期に首脳会談を実現して両国関係を修復すべきだと説得している。

安倍首相の意を受けた側近の北村滋内閣情報官(1980年警察庁入庁)が外交ルートを介さず密かにソウルを訪れ、青瓦台(大統領府)で朴俊雨大統領首席秘書官と会談したこともあった。だが、奏功しなかった。

局面が変わったのは、オバマ大統領の4月下旬のアジア歴訪日程がワシントンで非公然と語られるようになった2月初旬のことだ。

訪問国リストに韓国が含まれていないことを知った青瓦台はホワイトハウスに対して猛然とロビー活動を行い、最終的に1泊2日でソウルを訪問して朴大統領との米韓首脳会談を勝ち取った。

実は、その際の交換条件が早期の日韓首脳会談に韓国が応じるということだった。

それでも朴大統領は最後まで、従軍慰安婦問題を理由に首肯しなかった。安倍首相の信任厚い斎木昭隆外務事務次官(76年外務省)がソウルを日帰りで訪問したのは3月12日。

外交部の趙太庸外務第一次官と会談したが、当初予定の1泊2日が日帰りとなったことから、実務責任者レベル協議は不調に終わったという見方が支配的だった。が、事実は逆であった。

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