第4回/クラシック音楽を通じて地域の文化振興を応援したい
希望 "Hope" Vol.4 ——これから生まれてくる子どもたちのために
本番を前に、地元の幼稚園児75人が仕上げの練習に臨む。「大きな声で気持ちを込めて歌いましょう」と指揮者の曽我さん 撮影/三宅祐介

たくさんの人に、もっと気軽にクラシック音楽に触れてもらいたい。そんな想いでスタートした「トヨタコミュニティコンサート」は2014年に33年目を迎えた。音楽を介して、全国に届ける「希望」とは?

地元のトヨタ販売会社グループが毎回、同コンサートを支援。当日は受付やチケットのもぎり、プログラム渡し、観客の誘導などに精をだす。本公演では17人の社員が参加

本番まであと2時間——。張りつめた空気のなか、通し稽古が佳境に入る。

舞台の中心にいるのは曽我大介さん(48歳)。世界各地のオーケストラで客演を重ねる日本屈指の指揮者だ。

「皆さん、一生懸命合わせようとして、フレーズの呼吸を忘れていませんか?」

ひと呼吸置いて、

トヨタコミュニティコンサートの記念すべき第1回

「でも大丈夫。皆さんが奏でる音色の調和、この短期間ですごく良くなりました。心に伝わります。最後、もう一回やりましょう。今までの練習を“棒に振らない"ためにも!」

曽我氏のこんな冗談を受け、楽団員たちから笑顔が漏れた。