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へんてこりんな「ビットコイン社長」私生活もやっぱりヘンだった IQ190なのに、500億円がパー
2月28日、謝罪会見に姿を見せたカルプレスCEO〔PHOTO〕gettyimages

野心家のアニメオタク

「モウシワケアリ……エエト、ナンダッケ……ゴザイマシタ?」

たどたどしいながらも日本語で謝罪会見をし、メディアの注目の的となったマウントゴックス社のマルク・カルプレスCEO(28歳)。いかにも不健康な感じの太りかた、取材陣のフラッシュを浴びながらも不敵な表情を崩さない様子、そしてあくまで最低限の状況説明しかしないふてぶてしい態度……すべてがビットコインという存在の怪しさを体現するようだった。

数年前から、ウェブ上の仮想通貨として注目を集めていたビットコイン。現在、全世界で約1250万枚(約8000億円に相当)のビットコインが流通しており、東京・渋谷に本社を持つマウントゴックス(従業員数10名)は最大手の取引所として知られていた。

ところが、今年2月初旬に突然、ビットコインの換金や現金の引き出しが停止された。同月28日、マウントゴックスは東京地裁に民事再生法の適用を申請し、破綻に追い込まれた。同社の説明によると、システムがハッキング被害にあい、保有していた85万ビットコイン(約500億円)が消失してしまったという。同社の口座にコインを預けていて、被害にあった日本人は憤りながらこう語る。

「ビットコインが日本でも話題になり始めた2013年の初頭に、5万円ほど買ってみたんです。すると、あれよあれよという間に価格が暴騰し、一時期は50万円の価値になりました。少し下がった40万円くらいのときに売り抜けましたが、マウントゴックスの口座に現金を預けっぱなしにしていて、引き出せなくなりました。利益で家族とハワイ旅行でもしようと思っていたんですが……」

被害者数は世界で12万人以上と見積もられており、なかには数千万円の資産を失ったという人もいる。