中国政府肝いりの「起業モデル地区」はアジアのシリコンバレーになれるか

今周刊(台湾)より

2014年03月23日(日)

北京の北西部に位置する面積448km2の中関村。この地域には約2万社ものIT関連企業が集まり、「起業家の天国」「中国版シリコンバレー」などと呼ばれている。

同地域では、昨年だけでなんと4800社が起業。過去5年間で上場を果たした企業は122社で、シリコンバレーの43社を上回る。登記しているベンチャーキャピタルやファンドの数は300社以上。年間投資額は159億元(約2700億円)に上り、中国国内の投資総額のじつに3分の1がこの地域に集中しているという。

台湾出身の羅が中関村で友人とともに立ち上げた会社は、現在12人の従業員を雇い、年商は5000万ドル(約50億円)に上る。

「台湾に戻ったら、ここでの流れについていけなくなってしまうので帰りません」と彼は語る。

中関村がシリコンバレーと異なるのは、政府が積極的に起業を後押ししている点だ。政府の中関村管理委員会は起業家に資金を提供するだけでなく、不動産を1m2あたり10元とタダ同然で貸し出している。

同委員会の楊副主任は「シリコンバレーは計画的なものではありませんでしたが、私たちは、駿馬に草原を提供し、彼らを自由に競わせることで同地域を開発しています」と語る。

今周刊(台湾)より

政府は学園都市だった同地域を、09年に全国初の「起業モデル地区」に指定。IT企業に対する税制優遇などの条例を設けた。こうした手厚い施策の結果、国内IT大手のレノボ、アリババ、百度はもちろん、マイクロソフト、インテルなどの海外勢も誘致している。

また最近は、シンガポールやイスラエルなど世界中から技術者や投資家、起業家たちがこの地に集まってきており、アジアの一大起業拠点になりつつある。

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