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「不動産価格急騰」「キャピタルフライト」中国経済脅かす二つのリスク

上海はまだまだ建設ラッシュが続き、不動産価格も上昇中。バブル崩壊は近いのか? photo gettyimages

中国のお金持ちは祖国を信用しない

中国経済に関しては、専門家の間でも様々な見方がある。ただ、無視できないリスクが存在することに異論はないだろう。

まず懸念されるのは不動産価格の上昇だ。北京や上海などの都市部では、依然として、かなり大規模な不動産ブームが続いているという。

中国の公式発表でも、北京などの不動産価格が前年対比で4割以上上昇しているところがある。中国の友人にヒアリングしてみると、都市部の不動産価格の上昇はさらに激しいという。むしろ、めぼしい物件自体が少なくなっているという。

もう一つの懸念は、中国の富裕層は資産を海外に移しているといわれることだ。「中国のお金持ちは余り祖国を信用しないので、彼らの中には、資産や家族を海外の先進国に移している」という。中国から緩やかに資本が逃避=キャピタルフライトが発生している。

2008年9月のリーマンショックによる景気下落に対して、中国政府は4兆元(邦貨換算で約67兆円)という未曽有の景気対策を実施して景気を支えた。それによって中国経済は活況を呈し、2012年まで世界経済の牽引役を果たした。

その後、大規模な景気対策の効果がはく落すると、中国の経済活動は目立って落ち込んだ。政府の発表では今でも7%台の高成長になっているものの、実際に肌で感じる成長率はさらに低下していると感じられることが多いという。

最近、目に付くのは地方政府などの投資案件の行き詰まりと、それに関連した金融制度の問題だ。地方政府は、担当地域の経済成長率を高めるために積極的に不動産開発を行っているのだが、最近、開発物件の売れ行きの鈍化が鮮明化している。

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