白河桃子×ぐっどうぃる博士 ~少子化危機突破対談~
【第1回】「そもそも、恋愛というのは、生きる余裕があるときに起こるんです」

[左]ぐっどうぃる博士(恋愛カウンセラー)と、[右]白河桃子さん(少子化ジャーナリスト)

少子化問題の最大の課題は「恋愛」

ぐっどうぃる博士(以下、博士): 今日のテーマは婚活と少子化でしたよね。

白河桃子(以下、白河): そうです。わたしの「少子化対談」シリーズの第3弾で、少子化危機突破タスクフォースならぬ、少子化危機突破対談です。よろしくお願いします。

博士: こちらこそよろしくお願いします。ちょっと前に出された『「婚活」時代』の、山田さんっていうもう1人の著者の方がいますよね?

白河: 中央大学教授の山田昌弘さん?

博士: そうそう。彼の論文を読んだんですよ。そうしたら、「今の日本がやっている少子化対策というのはちょっと的はずれですよ。むしろ、もっと恋愛をさせて、どんどん結婚させなきゃダメですよ」というようなことが書かれていました。

やっぱり子ども手当なんかじゃなくて、恋愛を応援することの方が少子化問題に貢献する。日本の場合はそうなんだと知って、今日のテーマに合っているなと思ったんです。

白河: 今までは、子どもを持ったあとの支援をやっていた。それと、女性が無理なく働ける両立支援とか、イクメンの男性が帰りやすくなるようなワークライフバランス支援もかなりやってはいます。しかし、いま結婚している人たちは平均で2人ぐらい子どもを持っているので、本当は結婚していない人たちを結婚させることがとても大事である、ということなんです。

その「婚活」「妊活」から「子育て」まで「シームレス」に予算を付けるというのが今回の森大臣のタスクフォースの方向性のようです。私が森少子化担当相にお会いしたときにも、大臣の口から「恋活」っていう言葉が出てきたんですよ(笑)。

博士: ついに来ましたね。

白河: 「結婚」を引き起こす一番の要因って、やっぱり恋愛じゃないですか。

博士: そうですね。おっしゃる通りです。

白河: 以前、博士も言っていましたよね。ベテランのお見合いおばさんで、成婚率45%の人がいて、その人によれば結局はお見合い市場でも最後は恋に落ちて結婚するんだと。惚れさせることが重要なんだと。

博士: はい。そうなんです。

白河: 私も、結婚情報サービスのベテランの人に「どんな人が結婚しやすいんですか?」って聞くと、「特別な美人でもなく、お金持ちでもなく、とにかく惚れっぽい人」っていうことなんです。やっぱり恋愛というか、心が動かないことには、なかなか結婚には至らないよね、と。

それなのに最近は、「いい条件で結婚することが婚活だ」と思っている人があまりにも多くて、誤解されすぎている。昔のお見合いというのは、意思決定機能というのが付いていたんですよ。お母さんが「結婚しなさい」と言う。周りも言う。だから、お見合いしたらもうそのまま意思決定機能も付いていて、セットで結婚していたんですね。

でも、今のお見合いにはそこまでの意志決定機能がないので、やっぱり最後は本人の気持ちが動かないことには結婚しないじゃないですか。ということで、「恋愛」は日本の少子化において非常に重要な課題なんです(笑)。

博士: 同感です。

白河: あと、今、結婚しないストッパーって何だろうと考えると、1つは明らかに「経済問題」なんですね。お金が足りない。経済問題を突破するためには共働きが普通になる。女性が出産しても当たり前に働けるような環境、というところが一番目の課題ですね。

そこを突破しても、フランスなどとは違って、日本にはもう1個ストッパーがあります。それは多くの人が、恋愛しにくい「恋愛低体温」であることです。なので、そこの問題をどうすればいいのかということを、今日はじっくりお聞きしたいなと思って来たわけです。

博士: なるほど。よく分かりました。

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