アメリカンドリームは「汚れた中の一番きれいなシャツ」程度のものではない・・・ワシントンが麻痺する今、米国最大の希望とは?
『現代ビジネスブレイブ グローバルマガジン』---「ニューヨークタイムズ・セレクション」より
〔PHOTO〕gettyimages

(文・トーマス・フリードマン)

アイデアが満ち溢れるシリコンバレー

【パロアルト、カリフォルニア発】

シリコンバレーを最近訪れて一番驚いたのは、わずか48時間の間に、なんと多くの創造的アイデアを耳にできるのだろうか!ということだ。

Linkedin」の最高責任者であるジェフ・ワイナーは、彼の会社が目指す、世界中の働きたい人と全世界すべての求人を結ぶ仕組みの構築について語ってくれた。そこにはフルタイムとパートタイム、営利企業とボランティアが含まれ、各仕事に必要なスキルと、それを取得する方法を提供する、あらゆる地域の高等教育機関にもリンクされるというものだ。

一方、「Box」の最高責任者のアーロン・レヴィには、同社のオンラインストレージとの共同技術によって、モバイルデバイス上にいる誰もが安全にファイルをアップロードすることができ、また、どんな場所からでもその内容を共有できると説明された。

グーグルで全社の人事採用を監督するラズロ・ボックは、大卒以外の才能ある人材を見出す独自の革新的な方法を披露してくれた。「エアビーアンドビー」(Airbnb)の共同創業者のブライアン・チェスキーは、起業開始からまたたく間に、世界中の「宿」を手配できる世界最大級のサービスを作り上げて、ヒルトンやマリオットに挑むようになったと語る。

iPhoneの「Siri」を発明したSRIインターナショナルの最高責任者であるカート・カールソンは、ある世界的なイノベーターが、絶対ムリだと言った直後に「あっという間にSiriを作ることに成功したんだ」という思い出を話してくれた。

彼らの共通点は、毎朝「今、世界のもっとも大きなトレンドは何か。それを利用して成功するために、どうしたら最善のビジネスを考案・再考案できるか」を問うことにある。彼らは、わずかなものの再分配ではなく、豊穣なものを創造することにこだわる。そして、想像力をどこまでも広げることを重視する。ここでは「不可能」として退けられるアイデアはない。

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