メディア・マスコミ
データのビジュアル表現で、報道に新たな視点を! 朝日新聞社「データジャーナリズム・ハッカソン」レポート

3月1日(土)、2日(日)の2日間に渡り、朝日新聞社主催の「データジャーナリズム・ハッカソン」が実施された。これは、「未来メディアプロジェクト」の一環として行われたもの。

データを活用しながら、ビジュアルとしても分かりやすい表現で報道する手法である「データジャーナリズム」。今回のハッカソン開催にあたり、記者や編集者、アナリスト、プランナー、プログラマー、デザイナーら、様々なスキルを持ち合わせた参加者が集まった。

「データジャーナリズム・ハッカソン」の開催に先立ち、2月20日(木)には、キックオフイベントとして「データジャーナリズム・アイデアソン」を開催。

アイデアソンでは、朝日新聞の記者がテーマごとに問題提起を行い、その後スキルや興味に応じてグループに分類。データを活用してどのような表現、報道が可能なのか、実現性はあるのかなどを議論し、様々なアイデアを生み出した。

そして迎えた、今回の「データジャーナリズム・ハッカソン」では、全8チームがデータを活用した新しい報道手法を目指して、ビジュアル表現やウェブアプリなどの開発に挑戦した。

「データジャーナリズム・ハッカソン」の審査員は、乾健太郎氏(東北大学大学院情報科学研究科教授)、及川卓也氏(Google シニアエンジニアリングマネジャー)、櫻田潤氏(インフォメーション・デザイナー)、佐藤尚之氏(コミュニケーション・ディレクター)、立薗理彦氏(ポリタス・エンジニア)、高田圭子氏(朝日新聞社 デジタル編集長)の6名が務めた。

今回のハッカソンでどのようなものが生まれたのか、簡単に紹介していきたい。

限界集落の増減をインタラクティブなデータで示すチーム

1. 少子高齢化チーム

日本では「限界集落(人口の50%以上が65歳以上の高齢者の集落)」と呼ばれる地域が増加しており、このままではコミュニティを維持することが難しくなってくる。

そこで、少子高齢化チームは、「限界ニッポン」と題して、2010年と2040年における人口や限界集落(高齢化率)の増減を可視化した。関心を持ちづらいテーマであるため、データのビジュアル表現を用いて、自分の愛着を持つ地域を見てもらう(自分ごととして捉えてもらう)ことを目指した。

紙面では全国のデータをインタラクティブに表現できないため、データジャーナリズムとして意義あるコンテンツと言えそうだ。このチームでは、システムから構築したとのことで、様々なデータセットを流し込めばビジュアル化が可能になる。今後も様々な分野で応用ができることだろう。

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