栗城史多【第4回】「趣味もなく、いつもエベレストが頭を離れないというのは、相当好きなんだと思います」
冒険を共有し挑戦の火を灯す「チャッカマン」という仕事
栗城史多氏と慎泰俊氏

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凍傷になって帰ってきたときに「おめでとう」と言ってくれた父

慎: ちょっと違う視座の質問もしてみたいんですが、尊敬する人は誰ですか? お父さんを尊敬しているという話もされていましたが。

栗城: そうですね、父のことは本当に尊敬しています。未だにいろいろなことにチャレンジしていますし。父は、僕がマッキンリーに行くというときに全員が反対するなかで、出発直前に「信じているよ」と一言だけ電話をくれたんですね。最近では凍傷になって帰ってきたときに、2週間父に電話できなかったんですが、電話したら怒られるのかと思ったら、大きな声で「おめでとう」と言われて。

なんで「おめでとう」なのか聞いてみたら、一つはこうして無事に帰ってきたことに「おめでとう」、もう一つは、おまえはまた苦しみを背負って立ち向かうことができる、それはすごく素敵なことだから「おめでとう」と言ったんだ、と。

だから、本当に素晴らしい父だなと思います。父は今、小さい町で眼鏡屋さんをやっているんですが、昔は温泉を掘ってみたり、その温泉の横にホテルを造ってみたり、人口6000人の町でなかなか人が来ないんですけど、誰かがやらないと町がなくなるから、と言ってやっているんですね。

慎: そういう性格は父親譲りなんですね。

栗城:そうかもしれないですね。

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