ハイヤー配車の米ベンチャー「Uber」は、日本のタクシー業界の「サービスの黒船」となる

2014年03月05日(水) 磯山 友幸
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ウーバーはパートナーと呼ぶ高級リムジンの運転手と契約を結び、スマートフォンのアプリを通して配車している。利用者は事前に運転手の写真や他の顧客の評価を見て選べるうえ、事後にも評価できるため、安全・安心な高級リムジンサービスをタクシー感覚で利用できる点が受けた。

日本ではタクシーの規制が厳しいこともあり、運営会社のウーバー・ジャパンは第二種旅行業として登録。既存のハイヤー会社などと提携してハイヤーと運転手を提供してもらう仕組みとした。

つまり、旅行会社が客のためにハイヤーを手配しているに過ぎないという形をとっている。ウーバーはあくまでハイヤー会社と消費者をつなぐ仲介サービスに徹して、タクシー会社と共存共栄を図るので、黒船批判は当たらないというわけだ。

到着時間とサービスの良い運転手で乗る車が選べる

スマートフォンのタクシー配車サービスは日本でも多くのタクシー会社が行っている。ウーバーはハイヤーを呼べるということもあるが、アプリで得られる情報にも工夫が凝らされている。

呼び出したい地点を指定すると画面の地図上に周囲にいるハイヤーの運転手の氏名や写真、ナンバーなどが、到着予想時間と共に表示されるのだ。

タクシー運転手のサービスの質が低く、時に危険すら感じることもある米国大都市などで、ビジネスマンや旅行客などから高い支持を得た。ウーバーのアプリを登録しておくと、海外に行った時も、サービスを提供している都市なら利用できる。

東京で始まったサービスは都心部の六本木、渋谷、恵比寿。品質志向の強い消費者の多い地域からスタートさせた。黒塗りの高級車で、東京での料金は、基本料金が100円で1分ごとに65円、1kmごとに300円(最低料金は800円)。

当然、タクシーよりも高いが、高級感あるサービスを気軽に受けることができる。料金はクレジットカードで自動決済されるので財布を出す必要もない。

また、スマホにメールで領収書が送られてくるほか、利用したサービスの評価をスマホの画面上で行い、フィードバックされる。サービスの良い運転手の評価が上がり、さらに利用が増えるという市場原理による選別が働く。

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