経済の死角

「勝負し続ける経営者」は、2014年をこう読んでいる ソフトバンク社長孫正義を見よ!時代が見えれば、株価も為替も借金も怖くない

2014年03月07日(金) 週刊現代
週刊現代
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'81年に創業し、約30年かけて3兆円企業に育て上げた〔PHOTO〕gettyimages

何を仕出かすかわからない。「期待」と「不安」を周囲に振りまく。異端と王道を並行して走る稀有な経営者である。この男の眼を通して世界を眺めてみると、まったく違った景色が浮かびあがってくる。

海外投資家の意見が真っ二つ

これほどまでに判断がわかれる経営者は珍しい。

片やモノ言う株主、片や長い目で投資する中長期投資家。世界を代表する二大投資家が、孫正義社長が率いるソフトバンクの株を巡って「対立」している。

ソフトバンク株の「買い」に動いているのが、米大手ヘッジファンドのサード・ポイント。米ヤフーに投資していた際に、最高経営責任者だったスコット・トンプソン氏の学歴詐称を指摘して解任させた上、サード・ポイント側が求める取締役を送り込むなど、攻撃的な投資を仕掛けるアクティビストとして名を馳せる。

日本ではソニーの大株主に突如浮上するや、映画や音楽といったエンターテインメント事業の分社化などを提案して話題をさらったことは記憶に新しい。

運用資産は1兆円規模。ウォール街の論客として知られるサード・ポイント最高経営責任者(CEO)のダニエル・ローブ氏は、昨秋に孫氏と会合するや意気投合し、約1000億円以上を投じて発行済み株式の約1%を取得した。

一方で、ソフトバンク株の「売り」を加速させているのが米大手運用会社のキャピタル・グループである。1931年に創業した老舗で、北米、アジア、欧州に主要拠点を設けて国際分散投資を行うグローバルな「目利き」として知られる。日本株への投資も'56年から始めており、5~10年という長い目で成長が期待できる企業に投資する中長期投資家である。

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